【大人の歯科医師検定】問題がある同僚歯科医師に角を立てずに苦言を呈したい
石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #11 会員限定世の中には「ダメ歯科医師」と「大人歯科医師」がいます。分かれ道に立ったときに、自分はどっちに進みそうなのか。検定問題にトライして、自分の中にひそむリスクに気付きましょう。虫歯もダメ歯科医師も、ならないためには早めの予防が肝心です。
今回のシチュエーション
同僚歯科医師に穏やかに苦言を呈したい
「同僚歯科医師」との関係は、なかなか複雑で微妙です。先輩後輩や年上年下はあるにせよ、勤務医という立場は同じなので、一般的には指導したりされたりするわけではありません。それぞれがきちんと役割を果たしている分には、平和な日々を送れます。しかし、相手の振る舞いや仕事ぶりに問題がある場合は、深刻な悩みの種になってしまうことも……。
自分が苦言を呈するのは越権行為ですが、歯科医師以外のスタッフから「自分たちは言えないから、先生が言ってください」という要望を受けることもあるでしょう。院長先生に相談するほどでもないとなると、「ボクに言われても困る」とも言っていられません。スタッフが働きやすい環境を整えるのも、歯科医師の大事な役割であり必須の能力です。
そして、目に余る仕事ぶりの同僚がいた場合は、ムカムカしているだけでは何も変わりません。早めに手を打たないと、自分のパフォーマンスにも影響します。自分自身と職場環境を守るために、時には「あえて一線を踏み越える勇気」を発揮しましょう。
【問1】
後輩の勤務医Aは腕は確かだが無愛想なタイプで、いつも不機嫌そうに見える。しかも、イラっとしている様子が顔に出るので、どのスタッフも委縮して明らかにミスが増えた。困った状況だが、どうしたものか?
- 「A君は腕はいいのに、怖い人に見えるのが惜しいなあ」と冗談っぽく告げる
- 「もう少しドンと構えたほうが、仕事がうまく回るかもよ」とアドバイスする
- 院長に後輩Aの問題点を相談して、態度をあらためるように注意してもらう
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