【大人の歯科医師検定】 スタッフのミス。あなたなら、どう注意する?
石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #1 会員限定世の中には「ダメ歯科医師」と「大人歯科医師」がいます。分かれ道に立ったときに、自分はどっちに進みそうなのか。検定問題にトライして、自分の中にひそむリスクに気付きましょう。虫歯もダメ歯科医師も、ならないためには早めの予防が肝心です。
今回のシチュエーション
スタッフに注意する
歯科医院は、歯科衛生士、歯科助手、受付など、さまざまなスタッフの力がないと成り立ちません。患者さんへの治療をスムーズに進めるためにも、雰囲気のいいクリニックにするためにも、スタッフが実力を発揮して楽しく働ける環境を作ることが大切です。
世の歯科医師にとって大きな悩みの種になっているのが、スタッフがミスをしたときにどう注意するか。もしあなたが、ほんの少しでも「どうして注意する側が気をつかう必要があるのか」「給料をもらってる側は、ミスしたらどう怒られても文句を言う資格はない」と思っているとしたら、ダメ歯科医師への道まっしぐらです。
スタッフは経営者である医師の家来ではありません。能力や時間と賃金を交換しているだけで、あくまで対等な関係です。もちろん、プライドを傷つける権利なんてありません。その大前提に立った上で、お互いにとって実り多い注意の仕方を考えてみましょう。
【問1】
先月から働き始めたスタッフの歯科衛生士。明るくて仕事熱心だが、キャビネットの扉を開け閉めする際などに、大きな音を立てがちである。今も、ユニットにトレイを乱暴に置いた。まずはどうするか?
- 「どうしてもっと静かに置けないかな」と、その場で指摘して自覚を促す
- 「うわ、ビックリした。驚かせないでよ」と、おどけた調子で言って気づかせる
- あとからバックヤードに呼んで、1対1で「何かあったの?」と聞いてみる
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