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【スポーツ歯科で活躍】歯科衛生士インタビュー

2022.5.16

スポーツ歯科は、イギリスのボクシング選手に歯科医師がマウスガードを作製したことからはじまった分野。歯科の立場からアスリートやスポーツ愛好家のけが防止と運動パフォーマンスの向上を目指しています。

昭和大学歯科病院に新卒で入職し、3年目からスポーツ歯科に携わっている渡邉友梨さんに話を伺いました。

*こちらは、2020年3月発行「就活BOOKクオキャリア春号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は当時のものとなります。

プロフィール

渡邉 友梨さん(Watanabe Yuri)
昭和大学歯科病院 歯科衛生室 技術主査
日本スポーツ歯科医学会認定スポーツデンタルハイジニスト(SDH)

東京歯科大学歯科衛生士専門学校(現:東京歯科大学短期大学・2013年卒)/自身も体を動かすことが好きで、趣味はランニングとスノーボード。学生時代は野球部のマネージャーを務めた。最近はテレビでスポーツ観戦をしていると「この選手のマウスガードかっこいいな」と、ついつい口元を見てしまう。

★昭和大学歯科病院(東京都大田区)
https://www.showa-u.ac.jp/SUHD/

スポーツデンタルハイジニスト(SDH)とは

一般社団法人 日本スポーツ歯科医学会が認定する専門資格。研修への参加や筆記試験を経て取得でき、現在は約70名の歯科衛生士が認定されている。

日本スポーツ歯科医学会にてポスター発表をしました

スポーツ界の盛り上がりを 支える存在になりたい!

スポーツに欠かせない 歯科の専門知識と技術

昭和大学歯科病院に入職以来、小児や口腔外科、矯正とさまざまな診療科を経験してきた渡邉さん。3年目からスポーツ歯科に携わり、スポーツデンタルハイジニストの認定資格も取得した。

「スポーツ歯科外来で主に取り扱うのは、スポーツ外傷事故の治療やマウスガードの作製など。当病院では歯科衛生士が介入することが特徴で、マウスガードの管理方法の指導やTBI、アスリートのデンタルチェックを行います」

アスリートは体が資本。現在オリンピックの日本代表候補選手のメディカルチェックでは内科、整形外科、そして歯科の検査が義務づけられている。

「スポーツにおいて歯科の役割はとても重要。歯が痛いと集中できなかったり、強く咬みしめられず力が入らなかったりと、口腔のコンディションは運動パフォーマンスに影響するんです」

口腔ケアの重要性を広め もっと身近な存在に

アスリートというと健康意識が高いイメージがあるが、実は「口の健康」については決してそうではない。

「ジュニアアスリートに介入した際、う蝕を持っている割合が高いことに驚きました。学校に通いながら試合、遠征などかなりのハードスケジュール。歯科へ行く時間が取れない事情があると知りました」

そうしたスポーツの世界ならではの事情を踏まえた上で、食環境など一人ひとりの生活背景も詳しくヒアリング。“伝わる”指導を心がけてきた。

「例えば移動中の車で勉強をするという話を聞いて、その時間に歯磨きを加えてみようと提案したことも。う蝕リスクの高いスポーツドリンクのことでも、『よくないよ』ではなく、『マウスガードを外して飲もう』『飲んだ後に必ず水を飲んでね』というふうに話ができるようになりました」

これからもますます盛り上がりをみせるであろう日本のスポーツ界。

「口の健康の大切さを広め、口腔ケアをアスリートたちのルーティンの一つにすることが理想。そうやって口腔環境が整っていけば、パフォーマンスが向上し、日本のスポーツのレベルもさらに上がるはず。その一端を担っていきたいですね」

噛み合わせのバランスをみる検査に用いるシート

スポーツ歯科のココが面白い! を教えて

多種多様なスポーツに携われる

ラグビーやアイスホッケーのような接触プレーを伴うスポーツから、陸上、スキー、BMX、車椅子卓球まで幅広いジャンルのアスリートを担当。最近では大学でバレエをやっている子たちも診るように。咬合のバランスが良ければ体幹がしっかりして、安定した踊りにつながってくるはずだと思っています。今後、どんな結果が出るのか楽しみです。
*競技種目によっては、カラーやデザインに決まりがあるものもあるため、各競技のルールを確認することが必要です。

カラフル&おしゃれなマウスガード

好きな色を組み合わせることが可能で、迷彩やタイダイなどの柄物も。写真をプリントすることもできるんです。アスリートの皆さんにはお気に入りのデザインのものを身につけて、テンションを上げていただきたいですね!

桜の写真プリントを施したマウスガード

 

マウスガードの柄やカラーを選ぶための見本チップ