
*こちらは、2021年9月発行「就活BOOKクオキャリア秋号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は当時のものとなります。
はじめに
就職活動は社会の入り口。学生生活を送るなかでは縁がなかった心配事やトラブルに遭遇することもあるかもしれません。
はじめての職場探しに際し、さまざまな「困った」に直面している歯科衛生士学生の“クオ子”さんが、
歯科業界の採用に詳しい“ビーバー先生”に相談します。
登場人物紹介
![]() クオ歯科衛生士学校の3年生。 |
![]() 株式会社クオキャリアの代表取締役社長、中山 豊。 |
見学先スタッフからのお誘いにはどう対応?
クオ子:
ビーバー先生、ビーバー先生! 事件です、聞いてください!
ビーバー先生:
聞いてるよ。こんにちは。
クオ子:
あっ、こんにちは。
大変です、大変なことが起きました!
ビーバー先生:
どうしたの?
クオ子:
この間、はじめて医院見学に行ったんですが、歯科衛生士さんが優しすぎて!
ビーバー先生:
それは良かった!
クオ子:
あっ、それで、あんまり優しいので、LINEを交換したんです。
そうしたら昨日、「ごはんに行かない?」とか「クオ子ちゃんにここで働いてほしいからすぐ面接を受けてほしい♡」と連絡が来ちゃって。
ビーバー先生:
それでどうして困っているのかな?
クオ子:
私、他もいくつか見学してから応募する医院を決めたいから、今はまだ選考に進みたくないんです。
ビーバー先生:
それなら、正直にそう伝えればいいんだよ。
「お誘いありがとうございます。まだ他にも見学を予定していまして、いくつか見てから応募先を決めたいと思っております。その際はどうぞよろしくお願いいたします」というようにね。
もしもそんなふうに丁寧に伝えたのに、面接を強要するような連絡が来たら、その歯科医院は少し強引なところがあるとわかるよね? それはそれで、応募するかしないかのひとつの判断基準になるんじゃないかな。
クオ子:
なるほどー。正直に答えてもいいんですね。
ビーバー先生:
就職活動はその歯科衛生士さんたちもみんな経験してきたこと。正直にお話しすれば、わかってもらえるはずだよ。
クオ子:
そうですよね。早速お返事してみます!
(後編に続きます。) |