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歯科衛生士の残業代は?固定残業代についても解説!

2023.1.13

「残業した分は必ずもらえる?」「固定残業代って損しないの?」歯科衛生士のそんなギモンに答えます。
実際の残業時間についてのアンケート結果も掲載しているので、参考にしてみてください。

歯科衛生士の残業代

どこから残業(時間外労働)になるの?

まず知っておきたいのが、「残業」の定義。所定労働時間(医院が定めた勤務時間)を超える労働が「残業」になりますが、こちらには「法定残業」「法定残業」の両方が含まれます。
そのうち、労働基準法における「残業(正式には「時間外労働」)」にあたるのは 「法定残業」 のみで、「法定残業」は含まれません。
法定残業」とは「法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えて行われた労働」を指し、その分については通常の時間給+割増賃金を支払うよう定められています。

なお、「法定残業(=法定労働時間を超えない残業)」について割増賃金を支払うかは、医院ごとのルールによります。

例えば、就業時間が9時30分~18時(休憩1時間/実働7時間30分)の歯科医院で働いている歯科衛生士が19時まで働いたとします。
この場合、1日の労働時間が8時間30分となり、所定労働時間を超える1時間分の時間給と、法定労働時間を超える30分分の割増賃金が支払われます。

「18時~18時30分(所定労働時間外・法定労働時間内)」時間給(医院によっては+割増賃金)
「18時30分~19時(法定労働時間外)」時間給+割増賃金

なお、変形労働時間制を採っている場合は、1日単位の法定労働時間を超えても残業扱いにならない場合があります。その場合は、1ヶ月や1年単位の法定労働時間を超えた分が残業扱いになります。

【POINT】
働いているスタッフが常時10人未満の歯科医院は、労働基準法における特例措置対象事業場になるため、法定労働時間の上限が週44時間になります。

残業代の計算方法

残業に対して発生する賃金は時間給の25%増となるため、残業代の計算式は「時間給(1時間あたりの賃金)×1.25(割増率)×残業時間」。時間給は「月給÷1ヶ月の平均所定労働時間」で求められます。

例:
月給26万円、1日の所定労働時間8時間、1ヶ月の平均所定労働日数20日の歯科衛生士が1時間の残業を行った場合

時間給=26万円÷(8時間×20日)=1,625円
残業代=1,625円×1.25×1時間=2,031円

クオキャリアでは割増率が25%を超える歯科医院のみ、求人情報の《残業》欄に具体的な数字を明記しています。「残業代は法定通り」とある場合、割増率は25%と考えてOKです。

【POINT】
2023年4月からは、すべての企業において月の時間外労働が60時間を超えた分は50%以上割増にすることが定められました。すでに大企業には2010年から適用されている制度ですが、働き方改革の一環として、2023年4月以降は歯科医院を含めて全企業が対象になります。

歯科衛生士の固定残業代(みなし残業代)

固定残業代って?

固定残業代(みなし残業代)とは、実際の残業時間にかかわらず支払われる一定時間分の残業代のこと。基本給にプラスして、給与にあらかじめ含まれるものです。
求人情報の給与欄に「固定残業代10時間分」とあれば、残業をしてもしなくても10時間分の残業代が毎月支払われます。もちろん、10時間を超えて残業したときには別途超過分の残業代を支払わなければいけないと法律で決まっています。

皆さんの中には、「固定残業代がある=固定残業代の時間分は残業しなければならない」と思っている方もいるかもしれませんが、それは間違い!
例えば、「(月給には)固定残業代10時間分(30,000円)を含む」という医院があった場合、実際の残業時間が10時間を下回っても支給額が減ることはありません。

【POINT】
一般企業に就職・転職する人向けの情報サイトやブログでは恒常的な長時間労働(=残業が常態化している)を懸念する記事もあるため「固定残業代を取り入れているところは、残業が多いんじゃないの?」と心配な方もいるかもしれません。しかし歯科医院の場合は診療時間が決まっているため、固定残業代の有無にかかわらず、過剰な長時間労働・過度な残業が発生するケースは少ないと考えていいでしょう。
なかには給与に固定残業代が含まれているけれど実際は残業ほぼなし、という歯科医院もあるのが実情です。

固定残業代のメリットとデメリット

【メリット】

・月々の給与が一定(=残業代によって上下しない)のため生活が安定する
・残業なしor固定残業分より残業時間が少なかったとしても残業代が出る

【デメリット】

・基本給が低い可能性がある(賞与が「基本給○ヶ月分」だった場合、支給額が少ない
・一定時間の残業が発生する可能性がある

固定残業代がある歯科医院に応募するときは、基本給と実際の残業時間を忘れずチェックしてくださいね。なお、クオキャリアでは法令を遵守し、固定残業代がある場合は給与欄に「基本給と固定残業代の金額・時間」を明記しています。

なお、固定残業代を導入しているか否かにかかわらず、残業が発生する可能性はあるもの。クオキャリアの求人では、残業の有無や平均時間について記載しているので要チェック。加えて「就業時間(勤務時間)」だけでなく「診療時間」も確認したり、見学・面接時に「1日のタイムスケジュール」を聞いたりしておくのがオススメです。

歯科衛生士の残業事情

毎月どれくらい残業している?

クオキャリア会員の現役歯科衛生士100人にアンケートを取ったところ、最も多かったのは「残業はない」で全体の41.9%!その次に多いのが「5時間未満」で30.5%でした。
アンケート結果を見るかぎり、ほとんどの歯科医院では残業が月に20時間未満となっています。

残業時間は毎月平均どれくらい?残業に対する意見もリサーチ!↓↓

まとめ

残業代についてのギモンは解決できましたか?
残業代は、毎月の給与やモチベーションにも大きく関係してくるもの。正しい知識を身につけて、「納得のいく職場選び」に役立ててくださいね。