〇〇が聞こえてくる歯科医院は、人間関係が良い!|歯科衛生士知っとこ!職場の見極め塾#1
こんにちは!ライターのヤナギです。 これまでに10年以上、クオキャリアでたくさんの歯科医院を訪問したり、記事を執筆したりしてきました。
その経験から、歯科衛生士の皆さんに「自分に合った職場を選ぶためのヒント」をご紹介します。
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目次
今回のテーマは“院内の会話”
初回となる今回のテーマは、「院内の会話から分かるコト」です。
医院見学の際には、設備のキレイさや、歯科衛生士の業務内容など、チェックしたいポイントがたくさんあります。
そして何より「職場の雰囲気や人間関係が知りたい!」と考えて見学に訪れる方も多いのではないでしょうか。
そんな医院見学で一番の注目ポイントと言っても過言ではないのが、“院内の会話”。
実は、院内を飛び交っている言葉の一つひとつに、その医院を理解するためのヒントがたくさん詰まっているんです。
とは言っても、どういうことか分かりにくいかもしれません。
では、具体的なチェックポイントを3つご紹介していきましょう!
その1:お互いの「呼び名」
まず分かりやすいところでは、スタッフ同士がお互いをどう呼んでいるかをチェックしてみましょう。
例として、先輩の「佐藤花子さん」と後輩の「山本クオ子さん」の場合を考えてみます。
もちろん、患者様の前では「佐藤さん」「山本さん」と、苗字にさん付けで呼んでいる職場がほとんどなので、あまり違いは出ないと思います。
一方で、バックヤードや休憩中など、患者様がいない場面では、それぞれの「医院らしさ」が表れるものなんです。
例えば、「花子さん」「クオ子ちゃん」と、下の名前で呼び合っている場合です。お姉さんと妹のような、親しげな関係が伝わってきます。「花子さ〜ん、これ教えてください!」なんて、ちょっとした質問もしやすそうです。
さらに一歩進んで「お花さん」「クオりん」なんて、ニックネームで呼び合っている職場もあるんです。学生時代の友達のような、ワイワイした楽しそうな人間関係が感じられます。
常に笑いが巻き起こる、ユーモアあふれる職場なのかもしれません。
でももちろん、「仕事仲間なのに、そこまでくだけた関係はちょっと嫌だな…」と思う人もいるはずです。そんな人には、休憩中も「佐藤さん」「山本さん」と呼び合っている、社会人としての程よい人間関係がある職場が合っていると思います。
医院によっては、「院内では苗字+さん付けで呼びましょう」「常に丁寧語で話しましょう」などとルール化しているところもあるんです。
こんなちょっとしたことも、職場を理解するヒントになります。
その2:歯科医師と歯科衛生士の話の内容
歯科衛生士の仕事内容を理解するには、歯科医師と歯科衛生士の会話にヒントが詰まっています。
例えば、
歯科医師「今日の初診の◯◯さん(患者様)の治療、どう進めるのが良いと思いますか?」
歯科衛生士「インプラントを強く希望されていますよね。
歯肉の状態が良くないので先にメンテナンスが必要なのですが、早めに具体的な治療計画を出してあげると安心されると思います」歯科医師「では次の予約の時に、私からインプラントのプランを話します」
というようなやりとりが聞こえてきた場合、
「歯科衛生士が頼られているんだな」「患者様とのコミュニケーションは歯科衛生士が中心となって取っているんだな」ということがわかります。
ここまで詳しい会話が聞けなくても、「歯科医師から歯科衛生士への指示」が多いのか、「歯科衛生士と歯科医師が相談しているシーン」が多いのかを気にするだけでも、歯科衛生士がどのような立ち位置で仕事をしているのかが、なんとなく見えてくるのではないでしょうか。
その3:「ありがとう」の数
最後にもう一つ、「このワードが聞こえてくる歯科医院は、人間関係が良さそうだな」と感じる言葉があります。それは、「ありがとう」「ありがとうございます」などの感謝の言葉です。
例えば、歯科医師が受付スタッフからカルテを渡してもらったとき。
一人で作業しているスタッフを、別のスタッフがサポートに入ったとき。
少し邪魔になっていた荷物を、誰かがサッと移動してくれたとき。
そんなときに、自然と「ありがとう」の一言が交わされている歯科医院にときどき出会います。
その一言があるだけで、職場の雰囲気がグッと良くなるものです。
人間関係を重視する方には、ぜひ注目していただきたいチェックポイントです。
おわりに
いかがでしたか?
今回は、職場の理解につながりやすい、院内の「会話」のポイントをご紹介しました。
「ここはどんな歯科医院なのかな?」「自分はどんな職場で働きたいかな?」と考える、一つのきっかけになればうれしいです。
ライター、インタビュアー
2010年よりクオキャリアのさまざまな媒体で歯科医師・歯科衛生士の取材や、求人原稿・インタビュー記事の執筆など、のべ6,000件以上を担当。歯科業界の採用事情に精通している。