歯科衛生士の休みは多い? 少ない? 休日について徹底解説!

歯科医院では木曜・日曜など休診日が休日となるケースが多いイメージですが、最近では「働き方改革」の影響やライフスタイルの多様化によって、歯科衛生士のお休みのパターンもさまざまになっています。
今回のブログでは、どんな休日の形態があるのかを詳しく解説! 休める日数や曜日、祝日が休みになるかなど、いろんなパターンを見ていきましょう。

休日の取得パターン

「完全週休2日制」と「週休2日制」の違い

募集要項の休日欄で見かけるこの2つのワード。「完全」が付いている場合と付いていない場合では違いがあることをご存知でしょうか?
「完全週休2日制」の定義は、年間を通して毎週2日間の休みがあること。対して「週休2日制」の場合、2日休める週が1ヶ月の間に一度あれば、残り3週は週1日休みでもOKということになります。

<完全週休2日制と週休2日制の例>

完全週休2日制 週休2日制
第1週目の休み 木曜
日曜
日曜
※木曜は出勤
日曜
※木曜は出勤
日曜
※木曜は出勤
第2週目の休み 木曜
日曜
木曜
日曜
日曜
※木曜は出勤
日曜
※木曜は出勤
第3週目の休み 木曜
日曜
木曜
日曜
木曜
日曜
日曜
※木曜は出勤
第4週目の休み 木曜
日曜
木曜
日曜
木曜
日曜
木曜
日曜

祝日は通常の休日にプラスで休める?

祝日がお休みになるかは、医院の祝日診療の有無などによって異なります。また、祝日はお休みという医院でも、「通常の週休にプラスして休める」場合と、「祝日が休みになる代わりに定休日のうちの1日が出勤日となる」ケースがあります。

<「完全週休2日制」で休日が「木曜と日曜」の場合>

通常の休日2日+祝日休み 祝日分の振替出勤あり
第1週目の休み 月曜(祝日)、木曜、日曜 月曜(祝日)、日曜
※木曜は出勤
第2週目の休み 木曜、日曜 木曜、日曜
第3週目の休み 木曜、日曜 木曜、日曜
第4週目の休み 木曜、日曜 木曜、日曜

※上記「通常の休日+祝日休み」のケースは、祝日がもともとの休日とかぶらなければ週に3日休めますが、祝日が「木曜」「日曜」にあたる場合があり、また祝日のない月もあるため、「週休3日制」とはなりません。

クオキャリアの求人では、上記のケースをこのように記載しています。

  • 「通常の休日2日+祝日休み」→完全週休2日制(木、日)、祝日
  • 「祝日分の振替出勤あり」→完全週休2日制(木または祝日、日)

なお休日や休憩時間などについては法律上、必ず書面(労働者の希望によりメールやFAX、LINEなども可)で示さないといけない決まりがあります。トラブルを防ぐため、内定が出たら「労働条件通知書」などに記載されている労働条件をしっかり確かめることが大切です。

週休2.5日や週休3日の歯科医院も

歯科をはじめ、医療業界は「休みが少ない」というイメージを持たれがち。しかしここ数年は、週休2.5日制(週休2日+半日休み)や週休3日制を採用している歯科医院も増えてきました。
一見「たくさん休めてラッキー!」と感じますが、休日が多い代わりに1日あたりの拘束時間が長く設定されているケースも。休日だけでなく、勤務時間もあわせてチェックするのが大切です。
週によって休日の日数が異なったり、希望によって週休2日と週休3日のどちらかを選べたりと、歯科医院によってスタイルはさまざま。週休が何日かによって給与が変わる場合もあるので、応募する際はきちんと確認しましょう。

例:週休数によって給与が異なる場合

給与 <週休2日>250,000円[基本給240,000円、諸手当10,000円](試用期間3ヶ月 給与同額)
<週休3日>200,000円[基本給190,000円、諸手当10,000円](試用期間3ヶ月 給与同額)
勤務時間 (月火木金)10:00~20:00 休憩120分
(土日)9:00~18:00 休憩60分
休日 完全週休2日制(水、他1日)、祝日/完全週休3日制(水、他2日)、祝日 ※選択制

例:週休数によって勤務時間が異なる場合

給与 250,000円 [基本給240,000円、諸手当10,000円](試用期間3ヶ月 給与同額)
勤務時間 <週休2日>(月~土)9:00~18:00 休憩60分
<週休3日>(月~土)9:00~20:00 休憩60分
休日 完全週休2日制(日、他1日)、祝日/完全週休3日制(日、他2日)、祝日 ※選択制

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固定制とシフト制

固定制は、働く日時が職場としてあらかじめ定められており、基本的に毎週同じ曜日・時間に勤務する働き方のこと。休診日が週に2日ある医院であれば、その2日が固定の休日になることがほとんどでしょう。休める曜日が決まっているため、先々の予定を立てやすいのがメリットです。

固定制の例

勤務時間 (月火水金)10:00~19:00 休憩60分
(土)9:00~18:00 休憩60分
休日 完全週休2日制(木、日)、祝日

 

シフト制は、勤務する曜日と時間が一定でない働き方を指します。シフト制にもいくつか種類があり、主に完全シフト制・固定シフト制・希望シフト制の3つに分けられます。

<完全シフト制>
あらかじめ複数のシフトパターンが設けられており、割り振られた曜日・時間に働くという制度

完全シフトの例

勤務時間 (月~金)【早番】10:00~19:00 休憩60分 【遅番】12:00~21:00 休憩60分
(土日)9:00~18:00 休憩60分
休日 完全週休2日制(シフト制)
<固定シフト制>
働く曜日・時間を入職時などに医院と相談して決め、毎週同じシフトで勤務するという制度

固定シフトの例

勤務時間 (月~金)10:00~19:00 休憩60分
(土)9:00~18:00 休憩60分
休日 完全週休2日制(日、他1日)※曜日は固定、半年ごとに見直し可
<希望シフト制>
週ごとや月ごとに自分が働きたい曜日・時間の希望を申請し、職場のシフト調整を経て勤務日時が決まる制度

希望シフトの例

勤務時間 (月~日)10:00~19:00 休憩60分
※祝日も同様
休日 完全週休2日制(シフト制)※連休や土日休みも可
【おすすめポイント】
固定制

  • 生活リズムを一定に保てる
  • 毎週決まった曜日に休める

シフト制

  • 自分の都合に合わせて休みを取りやすい
  • 早番勤務の翌日が遅番の場合、まとまった時間が取れて予定を入れやすい

人気の土日休み

土日休みのメリットは、家族や友達と予定を合わせやすいこと。冠婚葬祭などにも、仕事の都合を気にせず参加できます。
一方で患者側としては、会社や学校が休みになる土日でないと歯科医院に通うのが難しいという人も多いでしょう。そのため、土曜には診療を行いつつ、日曜と月曜を休診にして連休を取れるようにするといった工夫をしている歯科医院もあります。

土日休みの医院は人気が高いですが「休むなら平日!」という意見も。

  • 飲食店やアミューズメント施設が空いていて快適
  • 銀行や役所に行きやすい
  • 平日料金でサービスを利用できる

また、歯科衛生士は長時間にわたって精密な作業を行う仕事のため「土日休みだと5連勤がきつい」と考える人もいるようです。

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年間休日

年間休日って?

年間休日とは、1年間の休日を合計した数のこと。
労働基準法で定められた法定休日のほかに、歯科医院が独自に定めた法定外休日も含んだ日数です。

年間休日の目安

<完全週休2日制>
毎週2日×52週=年間休日104日

<完全週休2日制/祝日が休み>
毎週2日(年間104日)+祝日(年間16日前後)=120日前後

<完全週休2日制/祝日は出勤または祝日週の振替出勤あり/夏冬8連休ずつ>
毎週2日(年間104日)+夏冬連休(8連休×2=16日)=120日

上記の例の通り、完全週休2日制で祝日休みや長期休暇がある場合、年間休日が120日以上となります。求人情報を見るときは「年間休日120日」より多いか少ないかを、一つの目安にすると良いでしょう。

まとめ

歯科衛生士がどれだけ休めるかは、働く歯科医院によって大きく異なります。
就職・転職で後悔しないためには、求人情報をよく見ることが大切! 休日をしっかり確認し、納得のいく職場を見つけてくださいね。

 

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