【例文付き】医院見学時、聞きづらいことはこう質問しよう！
就職活動をしていて、実は医院にすごく聞きたいけれど、質問しづらいことってありますよね。特にお休みや待遇のことについては、「休むことばかり考えていると思われそう」「働く意欲の低い歯科衛生士だと思われるのではないか」と印象が悪くなることを気にして、なかなか質問できないのではないでしょうか。でも入職してから「こんなはずじゃなかった･･･」とならないためには、気になることはきちんと確認しておきたいもの。
そこで今回は、歯科医院の見学時に聞きづらいことをうまく質問する方法についてご紹介します。
目次
聞きづらい質問をするときの５つのポイント
（1）どうしても聞きたい内容に絞る
待遇についての質問をたくさんすると、自分の希望ばかりを主張する人と思われかねません。特に応募前の見学というタイミングでは、「この条件がクリアされなければ、入職できない」という譲れない点に絞って質問するようにしましょう。
（2）まずは待遇面以外の質問で意欲を示す
真っ先に条件面について質問すると、それを最も重要視しているという印象を与えてしまいかねません。待遇に関する質問は、仕事内容についてなど意欲を伝えられる質問をしてから最後にするようにしましょう。
（3）「前置き」をして質問する
聞きづらいこと・相手が答えにくいことを質問するときは、「聞きづらい質問だと認識をした上で聞いている」ことを先に伝えるのがポイントです。
例えば以下のような前置きをひと言添えてみると良いでしょう。
＜質問例＞
- このようなことをここで聞いていいのかわからないのですが、～
- この段階でお聞きすることではないかもしれませんが、～
- 仕事内容と関係ない質問で恐縮なのですが、～
- 明確なお答えでなくても構わないのですが、～
（4）なぜそのことを聞きたいのかについて説明する
たとえば勤務時間や残業について質問するときは、「通勤に時間がかかる」「子どものお迎えがある」など自分の事情について説明するとよいでしょう。質問の意図をきちんと理解してもらえますし、誤解やミスマッチも防げます。
（5）直接的ではない聞き方をする
同じ質問内容でも、言い方によって受け手のイメージは異なります。下記のような質問も、表現を少し変えるだけで、悪い印象を持たれにくくなりますよ。
＜質問例＞
「残業はありますか？」→
- 「技術練習やミーティングを診療後に行ったりすることはありますか？」
- 「終業時間後に、練習などで残られたりする方はいらっしゃいますか？」
- 「診療後の片づけや清掃はどんな分担で行っていますか？」
（医院の返答：手の空いた人から手分けして／基本はクリーニングスタッフがやるので歯科衛生士はやりません）
→「そうするとだいたい皆さん◎◎時頃上がられる感じですか？」 - 「診療が伸びたり、終業時間後に片付けや掃除をすることはありますか？」
「有給休暇はちゃんと取得できますか？」→
- 「お休みが取りづらい繁忙期などはありますか？」
- 「皆さんの有給休暇の取得状況について教えていただけますか」
ケース別 質問例文をご紹介
勤務時間・休日に関しては、こう質問しよう
小さいお子さんがいる方など、限られた時間の中で働きたいと考えている人にとって、勤務時間や休日は気になりますよね。でも質問の仕方によっては、「あまり働く気がない人」という印象を与えかねません。勤務時間や休日について聞くときには、自分の事情について伝えながら質問するのがポイントです。
＜質問例＞
- 子どものお迎えの都合で〇時以降の勤務が難しいのですが、残業の状況について教えていただけますか？
- 昔から続けている習い事の関係で、年に数回お休みをいただきたいのですが、有給休暇を希望の日に取得することはできますか？また皆さんの取得率はどうなっていますか？
また、「〇曜日なら〇時まで大丈夫です」「事前にわかっていれば対応できそうです」など、できる範囲を伝えて協力的な姿勢を示せるとベターです。
給与に関しては、こう質問しよう
経験者の募集の場合、「月給25万～35万円※経験による」など、給与額に幅のある記載がされていることがあります。そういった場合、正式に応募する前に自分だとどれくらいの給与なのかを確認したいですよね。給与について質問するときは、自分の経験年数やできることに触れながら話すとよいでしょう。
＜質問例＞
- 歯科衛生士歴3年目で予防診療は一通り行ってきましたが、矯正に携わった経験がありません。この場合、貴院の給与基準だと大体どれくらいになりますでしょうか？
- 前職で重度の歯周病治療も多数経験しており、検査や治療計画立案から一通り1人でできます。この場合、大体どのくらいの給与設定となりますでしょうか？
福利厚生に関する質問をするときの例文
たとえば就職を機に一人暮らしを始めようと考えている場合、家賃補助などがあるかどうかは正式に応募する前に知っておきたいですよね。こういった福利厚生についての質問をするときは、「前置き」をしてから切り出すのがポイントです。
＜質問例＞
- この段階でお聞きすることではないかもしれませんが、就職を機に一人暮らしを始める予定なので、家賃補助などがあるか教えていただけますか？
感染対策
感染対策については、設備などについてもさることながら、実際にきちんと運用が徹底されているかなど本当のところが気になるのではないでしょうか。見学で確認できなかったことや疑問に思ったことは、ぜひ聞いてみましょう。
＜質問例＞
- 使用した器具の滅菌・消毒の流れやディスポーザブルについて具体的に教えていただけますか？
- 感染対策で特に力を入れているところについて教えていただけますか？
まとめ
ここまで、見学時の質問の仕方についていろいろご紹介してきました。見学の際に条件面についてむやみやたらと質問するのはおすすめできませんが、譲れないポイントはきちんと確認しておきたいもの。聞きたいことを事前にピックアップし、どのように質問するかシミュレーションをしてから見学に臨むのがおすすめです。本記事の例文も活用しながら、自分の希望に合った医院かどうかをしっかり見極めましょう！
