歯科衛生士の髪型・髪色はどこまで自由? ネイルはOK?

歯科衛生士を目指している皆さんにとって、「歯科衛生士にはどういった身だしなみが求められるか」は気になる部分かと思います。
髪型や髪色はどうすればいい? ネイルはOK? 社会人として求められる身だしなみの基本を押さえながら、歯科衛生士にふさわしいヘアスタイルやネイル事情について見ていきましょう。

身だしなみの基本

TPOをわきまえることが大事

医療職に求められるのは、清潔感と安心感。そのため、患者さんに「この人に任せて大丈夫?」と思われない身だしなみが基本です。
とはいえ、身だしなみのルールは歯科医院ごとに異なるもの。実際に働いているスタッフを見て、それぞれの職場の雰囲気に合わせることが大切です。
TPOをわきまえて、社会人らしいスタイルを心がけましょう。

《TPO(ティーピーオー)って?》
Time(時間)・Place(場所)・Occasion(場面)の頭文字を取った略語のこと。
「時と場所、場面や目的に合った服装をする」という意味です。

髪型・髪色

歯科衛生士におすすめのヘアスタイル

●ロング
低い位置での一つ結び、お団子など
●ボブ~ミディアム
結べる長さであれば結ぶ。結べない場合は耳にかけたりピンで留めたりして顔回りをすっきりさせる。
●ショート
耳にかけるなどして顔回りをすっきりさせる。

くるりんぱなどのシンプルなヘアスタイルなら大丈夫ですが、おくれ毛を出すようなアレンジや華美なヘアアクセサリーを付けるのは避けたほうが無難。前髪が長い場合はピンで留めたり、無臭のスプレーやワックスでまとめたりすると、仕事中に邪魔になりません。

ヘアカラーの目安

●医療従事者はカラートーン5~7推奨

医療従事者で一般的に推奨されている髪色のトーンは、レベル5~7程度です。派手すぎない落ち着いたカラーが好まれる傾向にあります。

歯科衛生士の専門学校では髪色が指定されているところも。規則のない学校もありますが、「実習のときは黒髪」という決まりがある場合がほとんどです。
決まりを破ってしまうと、自分が注意されるだけでなく学校にも迷惑をかけてしまいます。実習先で良い印象を抱いてもらえるよう、ルールはきちんと守りましょう。

●インナーカラーやグラデーションカラーは大丈夫?

髪の一部を染めるインナーカラーやグラデーションカラー。
「結んでしまえば見えない」「ベースは黒髪だからOK」と思う方もいるかもしれませんが、自分で判断せず院長や先輩に確認しておくと安心です。

ネイル

ネイル禁止の歯科医院が多い理由

「ネイルはダメ」と言われるのは、主に以下3つの理由からです。

  • 衛生的な問題
  • 技術の精度
  • 患者さんからの印象

爪が長いと、グローブが破ける・患者さんの口腔を傷つけてしまうといったリスクがあります。また、歯肉縁下にある歯石を除去する際には手指の感覚がとても重要。口腔に指を入れて行う歯肉マッサージやリップマッサージも同様です。
患者さんは、歯の痛みや治療への不安でナーバスになっていることもあります。グローブから派手な色が透けていたりストーンなどの膨らみが見えていたりすると、「この歯科衛生士に任せて大丈夫?」と思われてしまうかもしれません。

歯科衛生士のネイルを許可している歯科医院も

<OK例>
短い爪、ヌーディーカラー(ベージュや薄ピンクなど)、トップコートのみ

<NG例>
長い爪、グローブから透ける派手なカラー、ネイルパーツを散りばめた派手なデザイン、ネイルチップ

中には「爪が薄くて、はがれたり割れたりしやすい」という人もいるはず。その場合、栄養剤や補強用の透明ネイルを塗るのは問題ないでしょう。短く切りそろえられた爪に艶がプラスされると、かえって清潔な印象になるかもしれません。

まとめ

クオキャリアに登録している現役歯科衛生士約100人にアンケートを取ったところ、約6割が「髪色・髪型またはネイルの規定がある」と回答しました。
一方で「特になし」という回答も2割弱ありました。審美系のクリニックなどでは、オシャレOKの傾向があるようです。

歯科衛生士だからといって、「オシャレは禁止」というわけではありません。
髪色やネイルの決まりがあっても、それはあくまで勤務時間内のルール。お休みの日だけネイルチップを付けたり、ヘアアレンジをしたり…メリハリをつけてオシャレを楽しんでくださいね。

 

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