失敗例に学ぶ! 「思っていたのと違った……」ミスマッチを回避して、“中身の濃い見学”を実現する秘訣とは?

就活成功の秘訣は、「見学先をうまく選ぶ」こと

歯科衛生士の就職活動で、“一番の要”とも言えるのが「医院見学」です。
見学する数は、多すぎても少なすぎても決めにくいので、3件ほどがちょうど良いと言われています。

つまり、その「3件」の選び方が、就職活動の成功の鍵。
この記事では、“見学先の医院をどう選ぶか”のヒントをお伝えしたいと思います。

見学先の選定に失敗……よくある例を紹介します

さて、ここに、医院見学をしてきたAさんとBさんがいます。
どうやら見学先の医院が、自分の思っていたイメージと大きく違っていたようです。
ちょっと感想を聞いてみましょう。

【Aさんの場合】
私は「しっかり勉強したいな」と考えていたので、求人票に「成長を応援します」と書いてある歯科医院へ見学に行ってみました。
見学のとき、働いている歯科衛生士さんに話を聞いてみたら、毎週ドクターと合同の勉強会があって、休日も学会や勉強会に出ている人が多いみたい。
私はそこまでハードに勉強するつもりはないんだけど……。
残念ながら、自分のイメージとはかけ離れていました。
「勉強」や「成長」というキーワードで探すのは、やめた方が良いのかなあ。
【Bさんの場合】
私は「人間関係が良い医院で働きたい」という思いがあるので、求人誌で「仲の良さに自信があります!」と書いてある医院を見つけて興味を持ち、見学に行ってみました。
ちょうど昼休みだったので、スタッフと一緒にお昼ご飯を食べたのですが、話題はファッションと恋人の話ばかり。
また、スタッフは20代が中心で、みんな下の名前で呼び合っており、友だち同士のような関係に見えました。
あまり好きな雰囲気ではありませんでしたが、確かに、“仲が良い”という表現は間違っていないし……。
我慢して合わせるものなのかな? と、モヤモヤしながら見学を終えました。

医院見学は「自分が働きたい医院かどうか」を確認する機会ですから、「ここは自分に合わないな」という感触を得られたことは、もちろん一つの収穫ではあります。
でも、せっかくなら、「3件とも自分の希望に合ってはいるけれど、その中でもこの医院が一番良いからここにしよう!」と、“ベスト オブ ザ ベスト”の選択をしたいですよね。
そのためには、見学先を選ぶ段階から、「自分の希望に合った医院」を厳選しておく必要があるのです。

見学先選びに失敗したのはなぜ?

では、AさんとBさんが見学先選びに失敗してしまったのはなぜでしょうか。
その大きな理由は、「自己分析」と「職場理解」が不十分だったことです。

例えばAさんの場合を考えてみましょう。
Aさんは「しっかり勉強したい」という希望を持っていますが、同時に、「そこまでハードに勉強するつもりはない」とも考えています。
一方で、Aさんが見学した医院は「成長を応援します」とうたっていますが、その「成長」の意味は「高みを目指してスキルアップする」ということでしょう。
このミスマッチが「イメージと違う」という残念な結果になってしまったのです。

もし、事前にAさんが自分の「しっかり勉強したい」の内容を掘り下げて考えることができ(=自己分析)、同時に、見学先の「成長を応援」の内容をしっかり把握しておけば(=職場理解)、このミスマッチは防げたはずです。

同じように、Bさんの場合を考えてみましょう。
Bさんは「人間関係の良い職場で働きたい」と考えていますが、「ファッションと恋人の話ばかりで盛り上がる、友だち同士のような職場環境」はあまり好きではないようです。
一方で見学先の医院は、そのような関係性を「仲が良い」と表現していたため、ミスマッチが起きてしまいました。

もし、見学前にBさんが、自分が求める「人間関係の良さ」を具体的に言葉にしておくことができ(=自己分析)、あわせて、見学先の「仲の良さ」の内容を捉えられていたら(=職場理解)、Bさんはこの歯科医院を見学候補から外していたでしょう。

このように、見学先をうまく選ぶためには、「自己分析」と「職場理解」が大切なのです。

DH就活フェスは、「自己分析」と「職場理解」の両方に役立つ

実は、この「自己分析」と「職場理解」の両方に役立つ絶好のツールがあります。
それは、クオキャリアDH就活フェスです。

DH就活フェスは、歯科衛生士を採用したい歯科医院が集まるイベントです。
1つの会場に足を運ぶだけで、たくさんの医院のプレゼンテーションを聞いたり、各医院のブースで院長やスタッフと話をしたりできる、最近の就活の定番ツールです。
大学生などの一般的な就職活動における「合同就職説明会」に近いでしょう。

さてそれでは、このDH就活フェスが、「自己分析」と「職場理解」にどのように役立つのかを説明していきます。

フル活用してカシコく就活! クオキャリアのDH就活フェス攻略術|後編

自己分析――たくさんの医院を知ると、《自分が大切にしたい軸》が見えてくる!

「就活には自己分析が重要」というのは、皆さんもどこかで耳にしたことがあるかもしれません。
学校の先生から「まずは自分の軸を決めることが大事だよ」と言われることも多いでしょう。

でも、「自分が何を大切にしたいか」って、自分の中で考えているだけではなかなか掘り下げにくいものです。
それを考える上で役に立つのが、DH就活フェス。

先ほど医院見学に失敗してしまったAさんとBさんも、改めて就活フェスに参加したことで自己分析を深められたようです。
その様子をちょっとのぞいてみましょう。

【Aさんの場合】
DH就活フェスの、ある歯科医院のブースで、在籍している歯科衛生士さんと話をしました。
「1年目で、すでに担当の患者さんを持って活躍している」と聞いて、「カッコ良いな」と思いました。
そういえば、私が歯科衛生士を目指したきっかけは、自分が矯正治療で通院していたときに、担当の歯科衛生士さんが親身に相談に乗ってくれたこと。
そんな頼りになる歯科衛生士になりたいという気持ちが、「勉強したい」と考える理由だったことを思い出しました。
でも、1年目から一人で担当を持つのは、私はやっぱり不安。
1年目は先輩が手取り足取り教えてくれるような、教育体制が手厚い職場に就職したいという思いにも気づきました。
↓↓↓
《私の就活の軸:「教育体制」》

  • ゆくゆくは担当の患者さんを持って、頼りにされる歯科衛生士に成長できること
  • 1年目は、先輩がじっくり教えてくれること
【Bさんの場合】
DH就活フェスでたくさんの医院のプレゼンを聞く中で、「この医院、好きだな」と直感した医院がありました。
その医院のどんなところに惹かれたんだろう?とよくよく考えてみると、ドクターと若手歯科衛生士、ベテランの歯科衛生士の3人が、協力してプレゼンを行っていたことでした。
そういえば、実習先で「居心地が良いな」と感じた歯科医院は、職種や年齢の壁がなく、いろいろな立場の人が助け合って仕事をしている職場だったなと気づきました。
また、友だち同士とは違う「同僚として信頼し合う」関係性に憧れを抱いたことも思い出しました。
↓↓↓
《私の就活の軸:「人間関係」》

  • 職種や年齢を越えてコミュニケーションが取りやすいこと
  • 社会人として節度ある距離感があること

この2人の例からもわかるように、DH就活フェスでいろいろな歯科医院のDHと話をしたり、スタッフ間の様子を見たりする中で、「自分はこんなところに惹かれるな」「自分もこんなふうになりたいな」という、“自分が大切にしたい軸”が見えてくるのです。

職場理解――たくさんの医院を知ると、《それぞれの医院の特徴》が見えてくる!

また、複数の医院を比べながら「自分に合った医院」を探せることも、DH就活フェスの大きなメリットです。
医院プレゼンや医院ブースでたくさんの医院を見るうちに、「この医院の特徴はこういった点だな」「あの医院と比べると、こんな違いがあるな」と、職場ごとの差異を理解できるようになります。

たとえば「教育体制」を例にとると、

  • マンツーマンで先輩がつき、1年間のカリキュラムに沿って学ぶ医院
  • 日替わりで違う先輩がつき、診療に一緒に入りながら実践で学ぶ医院
  • 最初は学校のように座学中心で学び、毎週テストがある医院
  • 新人指導はフリーランスの歯科衛生士が担当する医院

など、さまざまなタイプがあることが把握できるでしょう。

「医院の雰囲気」についても同様に、

  • 同年代中心で、とにかくワイワイにぎやかな職場
  • 幅広い世代が助け合っている落ち着いた職場
  • ドクターとフラットに意見交換ができる職場

など、「仲が良い」と表現されている中にも、さまざまな関係性があることがわかるはずです。

こうしたさまざまなバリエーションの中から、自己分析で掘り下げた《自分の軸》に、なるべく近い医院を選べば良いのです。

クオキャリアのDH就活フェスはこちら

見学の前に、“求人情報以上・医院見学未満”の機会を活用しよう

就職活動で最も気軽に情報収集できるのは、求人票や求人誌、求人サイトなど、紙やWEBのツールです。
しかし、これらで得られるのは、文章や写真などの二次元情報が中心です。
加えて、掲載されている内容は、医院が自分で作成・表現した「一方通行の情報」なので、客観的な実態を把握するのが難しいというデメリットもあります。

一方で、「どんな医院か」が一番詳しくわかるのが、医院見学です。
医院見学に行けば、気になることを自由に質問できますし、雰囲気も肌で感じられるでしょう。
しかし、医院見学は時間もエネルギーも使うため、何十件も見学をするのは、現実的には難しいはずです。
特に遠方での就職を考えている場合は、見学先の件数を絞る必要があります。

そこで役立つのが、先ほど紹介した「DH就活フェス」をはじめとした、“求人情報以上・医院見学未満”の機会です。
DH就活フェスの他にも、「会社説明会」や「カジュアル面談」などを行っている歯科医院もあります。
自分に合った職場を探すなら 説明会に行こう!
こうした場を活用すれば、いろいろな医院の“生の声”や“生の姿”を気軽に効率良く集めることができ、「自己分析」と「職場理解」の掘り下げに役立ちます。
そのため、DH就活フェスや会社説明会では、立地や給与などの条件にこだわりすぎず、まずは多くの医院の話を聞いてみるのがオススメです。
(ちなみにクオキャリアのDH就活フェスでは、原則として出展しているすべての歯科医院で、先輩歯科衛生士と直接話すことができます!)

このようにしっかりとステップを踏んだ上で、「自分の希望に近いな」と見極めた医院へ見学に訪れれば、「思っていたのと違った……」というミスマッチをできる限り防げるはずです。
そうやって厳選した見学先の中から、見学時の印象を踏まえて応募先を吟味することで、より自分に合った職場を選ぶことができるでしょう。

皆さんが「この医院と出会えて良かった」という就職ができるよう、クオキャリアは全力で応援しています!

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