実習での出会いを大事に!|歯科衛生士学生 学校生活の極意【臨床実習編】#3

歯科衛生士学生の皆さんが、学生生活の中で必ず直面する「臨床実習」。
これから実習に行く方が感じている不安や、実習中の方が感じている疑問について、太陽歯科衛生士専門学校の山田美穂先生に伺いました!

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プロフィール

山田美穂 先生(Yamada miho)
太陽歯科衛生士専門学校 教務課長・夜間部専任講師
日本ヘルスケア歯科学会認定歯科衛生士

山田先生のインタビュー記事はこちら→https://www.webqua.jp/pocket/school/3096/

★太陽歯科衛生士専門学校(東京都荒川区)
https://www.taiyodhs.ac.jp/
昼間部・夜間部があり、セカンドキャリアを目指す学生や働きながら通う学生も多数。
ユニットやファントムなどの実習設備が充実しており、希望者は課外時間に実践練習を積むことができる。学生一人ひとりに合わせた親身な指導も特徴。

 

実習での出会いを大事に!

はじめに

『出会い』を大事に!
★良い『出会い』があるかも!

と言われて、皆さん何をイメージしましたか?

「え〜!素敵な彼氏(彼女)が見つかっちゃうかも〜????」

いやいや、学校の先生である私がそこはさすがに言わないな…(笑)。
まず、すべきことを考えましょうね!

では、私が伝えたい『出会い』とは?

これから永く永く、続いていくみなさんの歯科衛生士人生において、「大きな影響を与える人に出会えるかもしれない」ということを伝えたいのです。

さぁ、一体どんな影響を与えるというのでしょう。あなた自身は、どんな方に出会ったら心揺さぶられるでしょうか?

将来のビジョンをイメージしてみよう

まずみなさんは、自分が将来どんな歯科衛生士になりたいと考えていますか?

自分の未来のビジョンをお話しできる方、できない方、それぞれいらっしゃると思います。そもそも歯科衛生士学校に入学する時点で、確固たる目標を持って入って来られた方は、それなりにビジョンがあるでしょうし、正直なところ「なんとなく」「高校の先生に勧められたから」といった理由で入学された方々は『ビジョン』と言われても困ってしまうかもしれませんね。

しかしながら入学の動機はさておき、今【臨床実習】まで頑張ってきたわけです。歯科衛生士になるためのステップを一歩ずつ進めているのですから、そろそろ「歯科衛生士になった自分」をイメージし始めてみましょう。

臨床現場ではさまざまな先輩方が活躍しています。学校によって、いくつの実習先でお世話になるのかは違いがあると思いますが、診療室であれば2〜3軒、大学病院であれば各専門科に少なくとも5、6科くらいは回りますかね。とするとそれぞれの場所には院長先生や教授、そこで働くスタッフの皆さんがいらっしゃいます。面白いくらいにそれぞれ空気感が違って見えるでしょう。

「みんないつも笑顔で働いているな。」「なんかピリピリしてるかな?」「いろんなことを教えてくれるなぁ。」「実習生邪魔なのかな?」など。

皆さんだったらどんなところで働きたいですか?

色々な院長先生や先輩歯科衛生士さん

医院の雰囲気を作るのは基本的には院長先生です。例えば、「みんなが笑顔」であっても、院長が全て放任主義で関わって来ないために、ある意味自由でスタッフのみなさんが笑顔なのか。院長もスタッフも、患者さんについて、医院の方向性などについて同等に話し合える関係性ができていて、お互いを認め合っているから笑顔で働けているのか。「ピリピリ」についても、ただただ院長や上のスタッフからの圧力でピリついているのか、安全で確実な診療のために緊張感があるだけなのか。

そのような部分に注目すると、「こんな院長先生に雇われたい!!」なんて出会いがあるかもしれませんよね。

また、先輩歯科衛生士さんの患者さんとの会話や、忙しい中決められた時間内で行う施術の様子も見てみましょう。患者さんはその歯科衛生士さんに対してどのような反応をしているでしょうか?明らかに厚い信頼を受けている歯科衛生士さんなのか、いつも患者さんにできていないことばかり注意する歯科衛生士さんで患者さんが萎縮してしまっている…など。観察していると色々なキャラクターが見えてくるかもしれないですね。

その中に「自分もこんな歯科衛生士になりたい!!」という先輩に出会えるかもしれません。

考え方次第で、伸びしろは無限!

このような出会いに恵まれるかそうでないかは【運次第】なところもあるかもしれませんが、みなさんがどのような心もちで臨床実習に臨むかで、見え方は変わってしまいます。

例えば、教育熱心で、実習生に対して危険なことやルールを守れなかった時に、はっきりと厳しく注意をする医院があったとします。みなさんが「なんでこんなに怒られるの?きっと、自分のこと嫌いなんだ!」と取るか、「あ、やってはいけないことをしたんだ。次は期待に応えられるように頑張るぞ!」と考えるかで『厳しい嫌な医院』と『きちんと教育をしてくれる医院』に印象は二極化します。もちろん後者の考えが持てれば成長の伸びしろは無限です。

場合によっては本当に理不尽に厳しくされてしまい、心がしんどい状態になることもあるかもしれません。その時には「こういう人にはなりたくない!」これも一つの学びになる出会いだったと捉えてみましょう。

今すぐ将来のビジョンを考えてくださいとは言いません。しかし、臨床実習の中でネガティブな姿勢ではなく、ポジティブに捉える癖をつけていくと、見えなかったものが見えてきたり、もしかしたら将来へのビジョンに大きく影響する素敵な出会いがあるかもしれませんよ!

さぁ、学ぶ姿勢とポジティブシンキングを持って、たくさんの『出会い』を経験してきてください!

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