3年後の自分を想像してみよう!|歯科衛生士学生 学校生活の極意【臨床実習編】#4

歯科衛生士学生の皆さんが、学生生活の中で必ず直面する「臨床実習」。
これから実習に行く方が感じている不安や、実習中の方が感じている疑問について、太陽歯科衛生士専門学校の山田美穂先生に伺いました!

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3年後の自分を想像してみよう!

はじめに

さぁ、いよいよラストとなりました。4回目の今回は「3年後の自分を想像してみよう!」です。
これまでの3回は、みなさん読んでいただけましたか?

臨床実習の意味を考え、応援される人として実習に取り組み、たくさんの出会いから学ぶ…といったことをお話ししてきました。そして今、何を感じているでしょうか?

今回のテーマを見て「なるほどな。」と思った方、大好きです!(笑)
わかりましたか?歯科衛生士になった未来の自分のために、今何をすべきかを考えよう!ということです。

 

歯科衛生士には、毎年3月に実施されるマークシート式の国家試験に合格すれば、なれてしまいます。しかも6割できればです(220問中132問できていれば良いのです)。全国で毎年7,000人ぐらいの人が受験して95%くらいの人が合格し、歯科衛生士になっています。
よくコンビニより多いなどと言われている歯科医院ですが、毎年7,000人もの歯科衛生士が生まれているにも関わらず「歯科衛生士不足」と嘆いているのです。どういうことなのでしょうか?

 

就職活動のときに

みなさんどうでしょう、3年生になって就職活動をする中でたくさんの求人票を見ながら、お給料や福利厚生、休暇などを比較し、吟味し、「見学に行く医院」「面接を受ける医院」を決めますよね?

特に【お給料】は重要視されるところかと思います。例えば、基本給が高めに設定されている医院があったとして、条件も良いときた!さぁ、この医院はどんな歯科衛生士を求めているのでしょうか?

歯科衛生士の免許を持っていれば誰でも良い?そんなわけないですよね。

その金額の裏には、「患者さんのために、さまざまな勉強をし、休日にはセミナーへも参加もしましょう。向上心を持って練習を積み、自分をスキルアップし続けてくれるような人材であれば、これだけお給料を払いますよ!」なんて医院からの“メッセージ”が隠されていることもあります。それに気づかず入職し「そんなつもりじゃなかった!」と退職してしまう歯科衛生士がいるのも現実です。

そう、みなさんが医院を選ぶように医院側も選ぶのです。

ミスマッチが「歯科衛生士不足」の一因…?おかしくないですか?
あんなに頑張って3年間の勉強や実習を、時にはやめたくなるぐらい大変な思いをしながら乗り越えて、やっとの思いで国家試験を受けたのに…。

 

国家試験はGOALではなくSTART

臨床現場では、見学や面接に来たあなたの「未来の姿」を想像しながら…あなたを見ています。あなた自身が「自分の未来」を見ているか、「自分の未来」に希望を持っているか、「自分の未来」へ向かって走り出そうとしているかを見ているのです。

だとしたら、みなさんは何を考えなければならないのでしょうか?まずお伝えしたいのは「国家試験合格をGOALにするのはやめよう!」ということです。

3年間頑張ったことは素晴らしい!偉いです!でもそれで満足しないでほしいのです。国家試験合格はGOALではなくSTARTです(なんか歌の歌詞みたいですけど)。だってそこからみなさんの永い歯科衛生士人生が始まるわけですから。

入学時の面接でよく聞くのですが、歯科衛生士を選んだ理由として「とりあえず資格があれば…」とか「医療系の資格なので持っていればいつでも仕事ができるから」「求人倍率が高いから就職に困らない」といったことを言われる方がいます。

実際に学校で学び、臨床実習を続けてきて、みなさんはどう感じますか?「そんなに甘い世界じゃないぞ!」って思いませんか?私は思います。

 

歯科衛生士は患者さんの人生に深く入り込む仕事

歯科衛生士の仕事は病気の人が治療に来院されて、健康になっても関わり続けられる仕事であり、人が生まれる前(妊娠中のお母さん)からお亡くなりになるまで「患者さんの人生に深く入り込む」唯一の仕事です。

あなた自身の人生にいつも関わって、健康へのサポートをしてくれる人がいる…一体どんな「人」に関わって欲しいですか?そんな「人」にあなたはなれますか?

ではまず、自分の3年後を想像してみましょう!いつか患者さんにとって、かけがえのない歯科衛生士になるために(あるいは自分の理想の歯科衛生士像をイメージして。「海外進出!」なんていうのもアリですね!)、3年後はどんな状態であるべきなのでしょうか?その状態に至るために…

そう!今!何をすべきなのか、ぜひ「考えて」みましょう!自分の未来のためにできることを始めてみましょう!

うまくいかないことがあっても大丈夫!

もしも予定通りに進まなくても、もしも途中で嫌になってしまうことがあっても、それはそれで良いのです。あなたがやってみようと思って努力したことは決して無駄にはなりません。

すぐに達成できる人時間がかかってしまう人がいるのも、人間ですから当たり前です。自分にとってやろうと思ったことが酷であれば、修正すれば良いのです。

自分のペースを掴み、自分の理想の歯科衛生士像へ向けて「小さなステップ」をたくさん作ってみてください。

みなさんの理想が一日でも早く、現実になりますように!応援しています!!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


山田美穂 先生

太陽歯科衛生士専門学校 教務課長・夜間部専任講師
日本ヘルスケア歯科学会認定歯科衛生士

山田先生のインタビュー記事はこちら→https://www.webqua.jp/pocket/school/3096/

★太陽歯科衛生士専門学校(東京都荒川区)
https://www.taiyodhs.ac.jp/
昼間部・夜間部があり、セカンドキャリアを目指す学生や働きながら通う学生も多数。
ユニットやファントムなどの実習設備が充実しており、希望者は課外時間に実践練習を積むことができる。学生一人ひとりに合わせた親身な指導も特徴。

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