歯科衛生士の国家試験は難しい? 合格率や第33回試験日程をチェック!【2024】

歯科衛生士になるためには、年1回実施される国家試験の合格が必須!
国家試験に合格し、厚生労働省の歯科衛生士名簿に登録され「歯科衛生士免許」を与えられて初めて、歯科衛生士として働くことができます。
今回は、国家試験の概要と気になる合格率について解説していきます。後半では勉強方法や過去問題、無料の国試対策アプリも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【2024年/第33回】歯科衛生士の国家試験

試験日・試験会場

歯科衛生士の国家試験は、毎年3月初旬に実施されます。第33回 歯科衛生士国家試験の試験日は、令和6年3月3日(日)です。

試験会場は北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府(2会場)、広島県、香川県、福岡県、沖縄県の全国11会場。当日は時間に余裕を持ち、遅刻することがないようにしましょう。

第33回歯科衛生士国家試験:試験会場

北海道 天使大学
宮城県 TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口(ソララプラザ)
東京都 大妻女子大学(千代田キャンパス)
新潟県 日本歯科大学新潟生命歯学部
愛知県 名古屋女子大学
大阪府 第一会場:天満研修センター
第二会場:TKPガーデンシティ大阪梅田(TKPゲートタワービル)
広島県 広島工業大学専門学校
香川県 香川短期大学
福岡県 九州産業大学
沖縄県 国際電子ビジネス専門学校

合格発表・解答発表

第33回の合格発表は、令和6年3月26日(火)午後2時です。一般財団法人歯科医療振興財団ホームページおよび厚生労働省ホームページの「資格・試験情報」のページに、受験地と受験番号が掲載されます。
また、国家試験の解答は合格発表と同日に公表されます。

受験手数料・受験手続き

新卒の場合、多くは学校で一括して手続きを行います。
受験手数料は14,300円です。所定の5連式払込用紙を使って、一般財団法人歯科医療振興財団が指定する郵便局または銀行の口座に振り込みます。
必要な書類は受験願書、写真、卒業証明書または卒業見込証明書など。外国の歯科衛生士学校を卒業した場合は、歯科衛生士国家試験受験資格認定書の写しが必要になります。

試験形式・試験時間・出題数・試験科目

試験形式はマークシート方式で、面接や小論文は一切なし。技術試験もありません。
試験時間は午前150分、午後150分の合計300分。午前と午後それぞれ110問ずつ、トータルで220問が出題されます。
第33回の試験科目は「人体(歯・口腔を除く。)の構造と機能」や「歯・口腔の構造と機能」、「歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み」などの9科目です。

第33回歯科衛生士国家試験:試験科目

1 人体(歯・口腔を除く)の構造と機能
2 歯・口腔の構造と機能
3 疾病の成り立ち及び回復過程の促進
4 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み
5 歯科衛生士概論
6 臨床歯科医学
7 歯科予防処置論
8 歯科保健指導論
9 歯科診療補助論

歯科衛生士国家試験の合格率

令和5年に実施された第32回の歯科衛生士国家試験は、合格率93.0%。合格率95.6%だった第31回と比較すると2.6ポイント下がっており、過去20年間で最低の合格率となっています。
とはいえ、歯科医師のように国試の合格基準の引き上げなどの抑制策が取られたわけではなく、依然高い数字であることには変わりません。


厚生労働省資料よりクオキャリアにて作成

厚生労働省資料よりクオキャリアにて作成

合格者数で見ると、近年の平均合格者数は6,800名ほどですが、第32回では6,950名が合格しました。


厚生労働省資料よりクオキャリアにて作成

国家試験の勉強方法

過去問題集を解いたり、まとめノートを作ったり…効率のいい覚え方や勉強のコツは人それぞれ。先輩の勉強方法も参考にしながら、ツールを組み合わせて「あなた専用」の勉強方法を見つけてください。

基本の勉強方法

  • 過去問題集を繰り返し解く
  • 模試の問題を解き直す

試験科目は9科目と、出題範囲が広い歯科衛生士国家試験。まずは過去問を解いて、出題傾向や自分の苦手分野、重点的に勉強すべき科目を把握していきましょう。
間違えた問題は、解説を読んだり授業で使った教科書やノートを読み返したりして「なぜその答えになるのか」を理解することが大切です。
ただ解くだけではもったいない! 過去問100%活用法

自分に合った勉強方法を知ろう

『市販の参考書』はこんな人におすすめ

  • マーカーを引いたり書き込みをしたりして重点を押さえたい
  • 手で書くよりもじっくり読んで覚える派

『まとめノート』はこんな人におすすめ

  • 自分が書いた文字のほうが覚えやすい
  • ひたすら手を動かして覚える派

『過去問アプリ』はこんな人におすすめ

  • 移動などのちょっとした時間も有効活用したい
  • 苦手傾向をデータで把握したい

『暗記カード』はこんな人におすすめ

  • 外出先でも気軽に勉強したい
  • スマホを触るとSNSや動画を見てしまう

『国試解説動画』はこんな人におすすめ

  • 講師や現役歯科衛生士・歯科医師に詳しく解説してもらいたい
  • 耳で聞いて覚える派

試験勉強を乗り越えた先輩の合格術も、ぜひ参考にしてみてください!
★先輩DHの国試対策記事一覧はこちら

過去問題をチェックしよう

国家試験を受けるにあたり、実際にどんな問題が出るのか気になりますよね。ここでは、過去に出された問題をいくつかピックアップしてみました。

例)頻出の問題

問題:歯科衛生士の業務または責務が明記されているのはどれか。2つ選べ。
a.健康増進法
b.高齢者の医療の確保に関する法律
c.歯科口腔保健の推進に関する法律
d.精神保健及び精神障害者福祉に関する法律


正解:a、c
歯・口腔の健康と予防にかかわる人間と社会の仕組み[第31回/午前29問]

例)近年出題数が増えている「具体的な場面における対応」を問われる問題

問題:ヒヤリハット事例はどれか。1つ選べ。
a.歯垢染色液を患者の衣服に付着させた
b.患者誘導の際、無影灯が患者の頭部にあたった
c.試適したブリッジを口腔底に落下し、取り出した
d.車椅子利用の患者を治療椅子に移乗する際、転倒させた


正解:c
歯科衛生士概論[第30回/午前33問]

例)近年の社会情勢を踏まえた問題

問題:ペスト菌を発見したのはどれか。1つ選べ。
a.大村 智
b.志賀 潔
c.野口 英世
d.北里 柴三郎


正解:d
疾病の成り立ち及び回復過程の促進[第30回/午後12問]

国家試験対策アプリを使ってみよう

クオキャリアの国試対策アプリは、問題データを随時更新。いつでも最新問題を解けるようになっています。
また、出題年度や出題科目以外にも「よく出る問題」「まだ解いていない問題」「苦手にした問題」といった出題設定もカスタマイズ可能。効率よく勉強できますよ。
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歯科衛生士国家試験に合格するためには、日頃の積み重ねがとても大切。年1回のチャンスを逃さないために、きちんと準備しておきましょう。

クオキャリアは「歯科衛生士になりたい」学生の皆さんを応援しています!

 

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