【歯科衛生士の先輩に聞く国試合格体験談】「私に合った勉強法を貫いて後半で一気に巻き返し」

公開日：2023.6.19

はじめに

歯科衛生士として活躍するために、避けて通れないのが国家試験。
合格を目指して頑張っている歯科衛生士学生の皆さんと同じように試験勉強に取り組み、それを乗り越えてきた先輩にインタビュー。
具体的な勉強のスケジュールやコツもぜひ参考にしてみてください。

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先輩歯科衛生士のプロフィール

中川さん

九州文化学園歯科衛生士学院（2022年卒）

幼い頃、母にしてもらった仕上げ磨きが楽しくて歯科衛生士に。現在は東京・神奈川に展開する大型法人に勤務し、先輩の手厚いサポートを受けながら仕事に打ち込んでいる。

国試勉強データ

勉強を始めた時期：3年生の9月
直前2月の勉強時間：9時間
国試勉強に使ったもの：国試の麗人シリーズ、直前マスター、国家試験問題集、まとめノート、クオキャリアの過去問アプリ
主に国試勉強をした場所：学校の廊下

家から学校へのバス移動の間はクオキャリアの過去問アプリで勉強。「一問一答チャレンジ」で貯めたポイントは、友だちとおそろいでエコバッグに交換。付箋やブランケットももらいました。

「今日の一問チャレンジ」でポイントを貯めて歯キャラ絵柄のプレゼントもゲット！

国試直前の一日のスケジュール

6:00 起床
8:00 登校。誰もいない教室で30分勉強
8:30 友だちとちょっとおしゃべり
9:00 学校の廊下で勉強に集中
12:00 昼食。友だちとはLINEのメッセージで会話
13:00 16時まで再び廊下で勉強
18:00 帰宅後、夕食やお風呂でリフレッシュ
20:00 学校で勉強した部分を復習
23:00 就寝

12月までは、土曜日の午前中に歯科助手のアルバイトを継続。根治や根充など治療について実践を通して肌感覚で学べたので良かったです。12月以降の土日は図書館でも勉強していました。

国試当日の思い出

試験会場の福岡には試験前日に前乗りしましたが、感染対策のため移動やホテルは一人きり。当日の朝、ようやく1週間ぶりに友だちと顔を合わせて「がんばろう！」と励まし合い、仲間の温かさを実感しました。

私に合った勉強法を貫いて後半で一気に巻き返し

模試が合格点に届かない！焦りが募った半年間

臨床実習の期間中は本格的な受験勉強はできていませんでした。またコロナ禍だったので、実習も遠目から見学するだけという場面が多く、学べることが限定的。模試の結果も合格点に届かないし、実習が終わるまでは就職活動も進められなくて、焦りや不安が募る毎日でした。

実習終了後は、試験勉強が中途半端になるのが心配で、まずは就職活動に取り組みました。上京したいと先生に相談し、オススメされた1院に絞って見学と面接へ。長崎から東京への飛行機の中では、単語帳を手に必死に暗記したのを覚えています。幸い12月に内定を獲得でき、勉強に集中できる状態になりました。

静かな学校の廊下でひたすら書いて暗記

勉強に本腰を入れ始めたのは10月頃。最初は教室で友だちと問題を出し合うというやり方でしたが、進み具合や苦手分野が違うこともあり、効率的に学習できず点数が伸び悩んでいました。そこで12月頃からは思いきって廊下の自習スペースで勉強する方法に転換。みんなと違うことをするのは勇気がいりましたが、「人の目を気にしてる場合じゃない！」と奮起。それからは、一人で集中してひたすらノートに書いて覚えました。

時々、同じように廊下で勉強している2、3人と「休憩しよう」とお菓子を交換。糖分を摂りながら5分くらいしゃべったらまた勉強へ。この方法が効いたのか、模試の点数もどんどんアップしていきました。

「心のお守り」を持っていざ本番へ

試験1週間前は新型コロナ感染防止のために家からはほとんど出ず、引きこもって勉強。外に出られない期間は息が詰まりそうでしたが、「東京で大好きなアイドルのライブに行くんだ。絶対合格する！」ともうひと踏ん張り。何より、学校の理事長がくれたお守りや後輩からの合格祈願のお菓子が気持ちを奮い立たせてくれました。

試験本番は「あとはやるしかない！」と自分を鼓舞して臨み、無事に合格。受験生活を振り返ると、「やったつもり」ではなく「やりきった」と言えるくらい努力したからこそ、この結果を得られたのだと思います。皆さんも自分に合った方法を見つけて、「ここまでやったんだから大丈夫」と思えるくらいまで勉強を頑張ってみてください。