
面接も話し方が9割! カルタで覚える面接必勝法<後編>
歯科医師は患者さんを相手にする接客の仕事。スタッフとのチームワークも大切になってきます。だから面接では、その求職者が患者さんやスタッフと円滑なコミュニケーションを取れるかを、採用担当者は判断したいと思っています。 ミリオンセラー『人は話し方が9割』の著者・永松茂久さんに、面接で好印象を持ってもらえる話し方を、カルタ方式で教えてもらいました。これを頭に入れて準備しておけば、本番にも落ち着いて挑めるはず!
面接も話し方が9割、
話し方はメンタルが9割
面接で求められるのは「上手」な話し方より「好印象」な話し方。そのために必要なのは、極端に緊張したり不安に押しつぶされたりすることのないメンタルです。僕がお伝えするのも、実はメンタルづくりに関わることがほとんど。心の準備をすることによって、話し方も自ずと変わってきます。やろうと思えば誰でもできるのに、意外とやる人が少ない。そこに勝機があります。(永松さん)

相手が自分語りを始めたらチャンス。
次の傾聴ポイントを意識して「感じのいい人」に。
❶笑顔、❷うなずき、❸前のめり気味の姿勢、❹面白い話には声を出して笑う、❺感嘆+称賛(「わぁ、すごいですね」「えー! うれしいです」「おぉ! いいですね」)

自分で医院を開業した理事長にとって、経営理念や哲学を聞かれるのはとてもうれしいこと。ホームページなどから理念を見つけそれをひも解く姿勢で質問してみよう。

慣れない就活で緊張する気持ちはわかるが、会話でリアクションが薄い人は印象が悪い。はっきりと返事をしない・うなずかない・笑わない・表情が固まったままだと、「ねぇ、聞いてる?」と相手を不安・不快な気持ちにさせてしまう。

面接で「この医院、合わないかも」と思うことだってある。選ぶ権利はこちらにもあるのだから、院長をインタビューしに行くくらいの気持ちで臨むのが吉。

最近はやりの「共感」という言葉は、相手と対等の立場で発する言葉。就職面接は、どちらも選び・選ばれる立場とはいえ、社会的にはあちらが先輩。「共感」が地雷になることもある。素直に、「心を打たれた」「感動した」「感銘を受けた」と言うほうが好印象。

ほかの医院の悪口を言って墓穴を掘るケースもある。見学した他医院の雰囲気がどうだったかや、転職の場合なら、前の職場はこんなだったなどの噂話はしないように心しておこう。水を向けられたからとうっかり悪く言ってしまい、信頼できない人と思われてしまったなんてことも。
面接はだれでも緊張するもの。心を落ち着けて自分自身をしっかりアピールできるといいですよね。就活生のみなさんは、面接前に本記事を読み返して、自信を持って面接に臨んでください! みなさんの就職活動がうまくいくことを願っています。
この人に聞きました!

㈱人財育成JAPAN 代表取締役・永松塾主宰
永松茂久さん
ながまつ・しげひさ◎大分県中津市生まれ。「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法に定評がある。活動は執筆だけでなく、経営コンサルティング、講演、セミナーなど多岐にわたる。著書『人は話し方が9割』(すばる舎)は発行部数100万部を超えるベストセラーに。2021年12月発売の姉妹本『人は聞き方が9割』は、発売当日に10万部を突破。著書は多数あり、書籍累計発行部数は320万部を突破している。
ながまつ・しげひさ◎大分県中津市生まれ。「一流の人材を集めるのではなく、今いる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法に定評がある。活動は執筆だけでなく、経営コンサルティング、講演、セミナーなど多岐にわたる。著書『人は話し方が9割』(すばる舎)は発行部数100万部を超えるベストセラーに。2021年12月発売の姉妹本『人は聞き方が9割』は、発売当日に10万部を突破。著書は多数あり、書籍累計発行部数は320万部を突破している。
文/伊藤由起 イラスト/中根ゆたか