「20代で1,500万円の資産を作った歯科衛生士の家計って?」|歯科衛生士の不安をお金のプロに相談してみた!#1

歯科衛生士って、手取りはいくらで、お給料をどう使っているんだろう……? みんなのお金の話って気になるけれど、話しにくいですよね。

現役歯科衛生士さんが、ファイナンシャルプランナーの小沢美奈子さんにお金の悩みを相談する連載です。

今回お悩みを相談するのは歯科衛生士7年目の谷川さん(仮名)。
現在妊娠中で、出産後のお金に不安を抱えているそうです。


第1回 20代で1,500万円の資産を作った歯科衛生士の家計って?(こちらの記事)
第2回 出産後の家計と貯蓄が不安です
第3回 老後資金ってどう考えればいいですか?


お悩みを相談するのは……
谷川さん(仮名)
20代後半。配偶者との2人家族。歯科衛生士になって7年目。現在第一子を妊娠中。出産に伴う働き方の変化や、老後資金に不安を抱えている。

お悩みを受け止めるのは……
ファイナンシャル・プランナー 小沢美奈子さん
大学卒業後、損害保険会社(現あいおいニッセイ同和損保株式会社)に就職し、事務、社員教育、講師など幅広く経験。その後転職を経て、2015年に独立。日経WOMANなどでもマネー記事を執筆するなど、マネーライターとしても活動中。
https://kandbplanning.org/

20代で1,500万円近い金融資産を築く

FP小沢さん 今回の相談を受ける前のアンケートで、谷川さんの資産について以下のようにお伺いしております。


  •  貯金額:860万円
  •  つみたてNISA:162万円
  •  個別株:460万円

合計で1,500万円近くありますね! これはパートナーの分を含まない、谷川さん個人のものでしょうか?

谷川さん 私個人のものです。夫の貯金額や株については把握できていません。

FP小沢さん 20代でこれだけ貯めているのはとても順調で、素晴らしいです。

谷川さん 気づいたら貯まっていたという感じでして、それほどがんばったつもりもなかったのですが……(笑)。

FP小沢さん 家計簿も拝見しましたが、非常にきっちりされている印象です。もう私から何も言うことはありません(笑)。今回は「谷川さんがどのようにしてこれだけの資産を形成できたのか」をお伺いしたいです。

クレジットカードの明細で家計管理をする

FP小沢さん 家計の管理はどのようにされていますか?

谷川さん 私は生活の中の支払いのほとんどを楽天カードにまとめていて、現金はできるだけ使わないようにしています。そうすると、支出のほとんどがカードの引き落とし明細で確認できるんです。これを家計簿の代わりにしているので、家計簿はつけていません。

FP小沢さん どんなふうに明細をチェックしているんでしょうか?

谷川さん まず、「買ったものを実際に使ったのか」ですね。明細や購入履歴を振り返ることで余分な買い物を防ぐことができます。それから、「買ったものが本当に最安値だったのか」も調べています。例えば、数百円くらいのミックスナッツを買うときでも、金額は調べます。

FP小沢さん かなり細かいところまできちんと気にされているんですね。確かに、これなら家計簿をつける必要はないと思います。他にも家計で気を配っていることはありますか?

谷川さん 本当に小さなことなのですが、服は定価で買わないようにしています。それから、ネットで買い物をするときはできるだけ「楽天経済圏」を使っています。楽天リーベイツなどの「ポイントサイト」もよく使っています。生活用品やお洋服も、このサイトを経由して買い物をするだけで、楽天ポイントが貯まるんです。

貯められるタイミングできちんと貯めておく

FP小沢さん 谷川さんは家計管理が適切で、節約への意識も高いですね。参考になる読者の方も多いのではないでしょうか。ただ、それだけではここまでの金額に到達するのは難しいと思います。
どうやって貯められたのでしょうか?

谷川さん 私は2年前に結婚するまで、ずっと実家に暮らしていました。実家にいる時には家にお金を入れていなかったので、貯金や投資に回せるお金が多かったんです。

FP小沢さん 独身で実家暮らしをしている期間は、お金を貯めるには絶好のチャンスです。自由になるお金があると使ってしまう人も多い中、貯められる時にきちんと貯めておくことができたのは、谷川さんの素晴らしいところだと感じました。
それから、つみたてNISAや個別株といった投資を積極的にされていますね。これはどのようなきっかけで始められたのでしょうか?

谷川さん つみたてNISAは、20歳になった時に親に「もう大人だから投資に興味を持った方がいい」と言われて始めたんです。ただ、今になって思うと、証券会社に言われるがままに投資信託を選んでいたかもしれません。
個別株を始めたのは新型コロナウィルスの流行がきっかけでした。私の勤めている歯科医院が通常営業できなくなってしまって、自宅待機していたんです。その時にYouTubeを見て、お金の勉強を始めました。

FP小沢さん 私は投資をまだ始められていない方には、個別株はリスクが高いと説明しています。ただ、谷川さんのように貯金が十分にある方は個別株に挑戦することは問題ありません。きちんと勉強された上で買い始めたという経緯もいいですね。

FP小沢さんのまとめ「一見当たり前のことでも続けてみよう」

今回の記事を読んで「谷川さんのように貯めたい!」と思われた読者の方も多いのではないでしょうか。一つ一つを見るとそれほど難しくはないように思えますが、この全てを続けていくのはやはり大変なことだと思います。

たとえば、支出を振り返る習慣を持つ、貯め時を逃さないようにする、積み立てで投資を始めてみるなど、まずは自分でもできそうなところから部分的にマネしてみるのはいかがでしょうか。

そして、谷川さんにもお金の不安はあるようです……。次回では谷川さんのお悩みについて詳しく伺ってみます。

 

イラスト/斎藤充博
編集/ピース株式会社


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