
先輩50人がアドバイス 歯科臨床実習の裏技
低学年の歯学部生に送る! 歯科臨床実習の心得 #4 会員限定歯学部生なら必ず経験しなければならない臨床実習。
「実際どんなことをするんだろう…」「ちゃんとできるかな…」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、すでに臨床実習を経験した5~6年生の先輩歯学部生に50名に、後輩に伝えたい臨床実習の心得を聞いてみました!
第4回は、先輩歯学部生に50名に臨床実習を成功させるための裏技をこっそり教えてもらいました!
内容にまつわる裏技
●片足ずつ休めて体力を温存する(明海大学6年生)
●事前にまわる科の情報をすでにまわった他の実習班の人に聞いておくと、実習がスムーズに進められると思います(東北大学6年生)
●症例ケースや印鑑などは期限よりも余裕を持って積極的にもらいにいくこと。そうしたことで自学自習の時間が多く取れて有意義に過ごせた(福岡歯科大学5年生)
●あらかじめ進級に必要なレポートの数(先生のハンコを押してもらったもの)を把握しておくことです。意外と少ないので、クリアしたあとは意外と緩くやってました(愛知学院大学6年生)
●他の医局でのアポイントがある場合もあったので、朝か前日に報告しておりましたが、それを試験前に上手く使いました(日本大学松戸6年生)
●臨床実習が始まって早々に頑張って必須の項目を済ませる。そうすると年度末自由な時間が増えると思います(大阪歯科大学6年生)
●先輩のレポートから似た症例を探して参考にする(新潟大学5年生)
●担当の先生の診療がない日の取り扱いは診療科によって異なるのでうまく振る舞うべき。休める日は休もう(九州歯科大学6年生)
●オンオフのメリハリをつけること、1日実習で疲れて帰ってきた日はゆっくり休むなどが大事だと思いました(大阪大学6年生)
●1日の診療スケジュールを把握しておくと、見られてない症例を中心に1日の自分のスケジュールが作れるのでおすすめです(鹿児島大学6年生)
人間関係にまつわる裏技に
●親しい友人や頼れる先生を見つけること。相談にのってくれたり、助け合いができる(日本歯科大学6年生)
●研修医と仲良くなること(福岡歯科大学5年生)
●ライターの外勤日を把握しておけば何かと役に立ちます笑(九州大学6年生)
●先生と仲良くなってよく喋ったり質問するようになると、色々細かく説明してくれたり、何回も見ているような症例はもう今日は帰っていいよと言ってもらえるような感触でした。全ての先生と仲良くなるのは多分難しいとは思いますが、印象を良く見せておくのだけでも心がけるべきだと思います(愛知学院大学6年生)
●仲のよい先生や診療に行きやすい先生を早いうちに自分の中で作り、その先生にこんな診療が見たいなどの意見を言うと先生の方から教えてくれる。怖い先生も優しい先生も関係なく教えてくれたと思う(岡山大学6年生)
後輩たちへのアドバイス
●第1クールは怒られること、第2クールは慣れること、第3クールは進級のための学習が鉄板だと思います(日本大学松戸6年生)
●体調管理をしっかり行う。特に睡眠は大切(新潟大学5年生)
●臨床実習に協力してくれている患者さんは優しい方ばかりです!最初は緊張するだろうけど、身構えすぎずに頑張りましょう!(新潟大学6年生)
●最初は長い長い実習期間に感じるほど初めてすることばかりで疲れてしまいますが、慣れてしまえばあっという間です。早く慣れるためにも積極的に行うことが大事だと思います(福岡歯科大学5年生)
●ふつうに実習しても単位は取れるが、積極的に実習に関わることで学力的にも役立つし、実際の診療や治療の手順を頭に定着することができるのでアシストに積極的に付くことをおすすめします(福岡歯科大学5年生)
●実習したときに、その方面の国家試験問題を解いておくと理解が深まります(新潟大学6年生)
●5年生のときは、実習をこなすので精一杯で成績が下がりました。ちょっと大変でも、先生が何をしてるか理解したり質問したりすることで国家試験への勉強に直結すると思います。国家試験の勉強をはじめて、見て理解することは本当に大事な機会だと気づきました。頑張ってください!(愛知学院大学6年生)
●臨床実習は6年での問題を解くときにも役に立ちますし、責任を伴わずに(先生たちに責任があるため)臨床の現場に立てる大チャンスです。しっかりやると翌年に問題を解けたり、先生とよい関係を築けたり、歯科医師になってからの参考など必ず自分に返ってくるものがあるので頑張って欲しいです(岩手医科大学6年生)
●最初は自分たちが思っている以上に器具も治療も忘れています。不慣れな環境で、先生や衛生士さんにも迷惑を掛けてしまうことも絶対あります。例え怒られてもあまり気にせずに、患者さんに真摯に向き合う態度を何よりも大事にして下さい。やる気のない態度、不親切な態度が1番ダメだと思います。多少上手くいかなくても、誠意を持って向き合えば、患者さんも先生も快く対応してくれます。実りある1年にして下さい(愛知学院大学6年生)
●国試対策を始めると臨床実習で経験した内容の問題と経験していない問題では解きやすさが違ってきます。友だちとこんな患者さんを担当したよ、という話をすることからでも得られる知識がたくさんあると思います。ぜひたくさん診療に入ってさまざまな症例を経験してください(大阪歯科大学6年生)
●今までの勉強と全く違う学び方になり、初めて患者さんと接することで最初はかなり大変だと思います。しかし、私は5年生の登院実習をしたことで器具に触れ、実際に使っているところを見ることで知識として定着し、臨床問題の成績が上がりました。人や診療科によってはサボれることもあるかもしれませんが、真面目に受けることはかなり価値があると思います(福岡歯科大学5年生)
●とりあえず楽しむ(日本歯科大学新潟5年生)
4回にわたって、臨床実習のリアルを紹介してきました。
臨床実習は勉強と並行して行うので大変だと思いますが、その分、得られるものも多いと思うので、頑張ってください! 応援しています。
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