【大人の歯科医師検定】困った言動を繰り返すスタッフにビシッと注意する
石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #7 会員限定世の中には「ダメ歯科医師」と「大人歯科医師」がいます。分かれ道に立ったときに、自分はどっちに進みそうなのか。検定問題にトライして、自分の中にひそむリスクに気付きましょう。虫歯もダメ歯科医師も、ならないためには早めの予防が肝心です。
今回のシチュエーション
困ったスタッフに厳しく注意する
クリニックの責任者になると、ほぼ確実に「困ったスタッフに注意する」という場面が訪れます。それは責任者として、もっとも大切で、もっとも難しい役割と言っても過言ではありません。ひとつ間違えると、当人の逆ギレを招いたり、他のスタッフがヤル気を失ったり、クリニックの雰囲気が悪くなったりなど、無限のマイナスがもたらされます。
明らかに相手に非があっても、ストレートに指摘したところで解決にはつながらないのが、人間という生き物のややこしくて面倒なところ。かといって、やさしく言ったり遠回しに伝えようとしても埒があきません。見て見ぬフリをするのは論外です。
実際に責任ある立場に就くのはまだ先かもしれませんが、客観的に考えられる今だからこそ、自分ならどうするかをイメージしておきましょう。歯科医師として働き始めてからも、常に頭の片隅に「責任者の視点」を持つことは、大人歯科医師になるための必須条件です。
【問1】
新しく入った歯科助手さんが、仕事を頼むたびに「えっ」と露骨に嫌そうな顔をする。仕事自体はちゃんとやってくれるのだが、いい気持ちではない。どう言ってあらためてもらうか?
- 「そんなに嫌そうな顔をするんだったら、やらなくていいよ!」
- 「もしかしたらボクの頼み方が良くないから、その反応なの?」
- 「その『えっ』は癖なの? あんまりいい感じじゃないかな」