【大人の歯科医師検定】ちょっと面倒なタイプの患者さんとの平和な接し方
石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #6 会員限定世の中には「ダメ歯科医師」と「大人歯科医師」がいます。分かれ道に立ったときに、自分はどっちに進みそうなのか。検定問題にトライして、自分の中にひそむリスクに気付きましょう。虫歯もダメ歯科医師も、ならないためには早めの予防が肝心です。
今回のシチュエーション
ちょっと面倒な患者さんの対応
クリニックには、さまざまな患者さんが訪れます。ごく一部ですが、落ち着いて治療しづらかったり、眉をひそめる行動をしたりする患者さんもいないわけではありません。しかも、その手の面倒な人に限って、対応を間違えると念入りに面倒な反応をしがちです。
なるべく関わりたくないのは山々ですが、そうもいかないのがつらいところ。診療を円滑に進めるために、スタッフとクリニックを守るために、ちょっと面倒な患者さんに毅然と立ち向かっていくのが、歯科医師としての大切な務めです。
患者さんは、けっして「神様」ではありません。その人の来院がスタッフやクリニックにとって迷惑でしかないなら、「出禁」にする手もあります。ただ、それはあくまで最終手段。ピンチの状況は、逆に言えばチャンスでもあります。平和に穏やかに事態を改善できたら、スタッフからは深い信頼を得られるし、一人前の医師としての自信も付くでしょう。
【問1】
入れ歯治療で通院しているAさん(70代女性)は、とても話好きだ。診察台に座った途端、孫自慢やお嫁さんへの愚痴が始まって、なかなか治療に入れない。どう制すればいいか?
- 「そういうお話はお友だちとなさってください」と突き放す
- 「話を聞いても診療報酬は加算されないんですよね」と嘆く
- 話はスルーして「はい、口を開けてください」と治療に入る
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