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【大人の歯科医師検定】 患者さんの無理難題。あなたなら、どうかわす? 連載コラム

【大人の歯科医師検定】 患者さんの無理難題。あなたなら、どうかわす?

石原壮一郎の「ダメ歯科医師と大人歯科医師の分かれ道講座」 #2

世の中には「ダメ歯科医師」「大人歯科医師」がいます。分かれ道に立ったときに、自分はどっちに進みそうなのか。検定問題にトライして、自分の中にひそむリスクに気付きましょう。虫歯もダメ歯科医師も、ならないためには早めの予防が肝心です。

今回のシチュエーション
患者さんの無理難題をかわす

患者さんには、いろんなタイプの人がいます。歯の治療に対する考え方や心がまえもさまざま。歯科医師から見ると「無理難題」としか思えない要求をされて、対処に困ることも少なくありません。ただ、患者さんにとっては「当然の要求」だったり「切実な希望」だったりするのが難しいところ。言い方を間違えると、大きなトラブルに発展してしまいます。

歯の治療というのは、口の中だけをいじればいいわけではありません。患者さんとコミュニケーションを取りながら、その人に合った最適の治療方法を見つける必要があります。時には、しっかり受け止めたほうがいい「無理難題」もあるでしょう

いっぽうで、単なるワガママや思い込みに基づいた「無理難題」は、スタッフや自分を疲弊させてしまいます。しっかり見極めて、必要に応じて上手にかわしましょう。それができるかどうかは、ダメ歯科医師と大人歯科医師を分ける大きなポイントでもあります。

【問1】

担当した高齢の患者さんには、かなり進行してグラついている虫歯がある。その歯を抜かないとほかの歯も悪くしてしまいそうだ。しかし、本人は「絶対に抜きたくない」と言い張る。さてどうするか?

  1. 抜くメリットと抜かないデメリットを根気よく説明して決断してもらう
  2. 抜きたくない理由を尋ねつつ、できる限り残せる方法で治療してみる
  3. 「これは抜かないとダメです」と毅然とした態度で無理な希望を退ける

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