
【歯科衛生士学生に聞きました】歯科医院でやってほしい感染対策は?
就活BOOKクオキャリアでは、最終学年の歯科衛生士学生さんへ臨床実習や就職活動、国試勉強についてアンケートを実施しています。そこでお寄せいただいた、普段なかなか聞くことのできないみんなのリアルな声をお届けします。
★歯科衛生士学生に聞きました 記事一覧はこちら
アンケート概要:就活BOOKクオキャリア夏号(2022年7月発行)にて実施
集計対象:歯科衛生士養成校に通う最終学年の学生
集計期間:2022年7月6日~2022年9月30日
有効回答数:122
目次
Q.歯科医院で「最低限これだけはやってほしい」と思う感染対策はなんですか?
※記述式のコメントを当社にて分類
「最低限これだけはやってほしい」 と思う感染対策についてこんな声が上がりました
- 頻繁にグローブを替える
- 口の中を触るときはグローブをする、患者様ごとにグローブを替える
- 器具の滅菌やゴーグルの着用を徹底する
- 滅菌パックの使い回しはしない
- 滅菌後の器具をしまう場所もちゃんと滅菌してほしい
- 滅菌は手洗いではなく機械ですべて行ってほしい
- 器具は患者さんごとに滅菌対策し、必ずグローブも変える
- 口腔外バキュームの設置
- ユニット使用後の消毒
- 空気清浄機を置くなど院内の空気を綺麗に保っていただきたいです
- フェイスシールドの着用
- 入り口付近にアルコールを置いて手指消毒を徹底してほしい
- ユニットを毎度除菌する
- 患者さんがうがいをするときはうがい薬を入れる
- 肝炎、HlV患者の器具を専用にする
Q.歯科医院で「ここまでやっていたらスゴい」と思う感染対策はなんですか?
ディスポーザブルの徹底について
- 補助者がセメント練和時や物を取るとき、1回1回グローブを交換していること
- 滅菌時、必ず新品の滅菌パックを使用すること
- ラバーカップやポリッシングブラシなどが使い捨て
- 使い捨て防護エプロンをする
- 患者ごとにヘッドキャップやエプロンを交換
- ディスポのものはすぐ廃棄する
- 触れる部分にシートを貼り、患者ごとに替えること
器具の消毒・滅菌の徹底について
- 滅菌前に洗浄機などを用いて器具洗浄する
- 滅菌方法がオートクレーブ滅菌だけでなく、多くの種類の滅菌器を使い分けること
- 器具ごとに小分けにして滅菌できる滅菌器がある
- ガス滅菌器がある
- 基本セットだけでなく、タービンやバーも毎回患者ごとに交換していること
- フロアブルコンポジットレジンの先を患者ごとに換える
- 使用したらその都度ハンドピース類を滅菌している
- タービン、コントラ、スリーウェイ、抜歯などの観血処置は滅菌グローブをつける
- スリーウェイシリンジを患者ごとに滅菌
- ミーレやDACを使っての滅菌
マスクやフェイスシールドなどの装備について
- 患者ごとにマスクを交換する
- N95マスクの着用を徹底している
- ガウンやキャップ、フェイスシールド、防護メガネを着用し、ユニットのボタンやライトなど不潔な手で触る場所にラップをする
- フェイスシールドやキャップをして診療している医院さんはすごいと思います
- スクラブの上からオペ着のようなものを着用していると素晴らしいなと感じます
- 袖までエプロンで覆って帽子までつけているとすごいなと思う
- 従業員にゴーグルを提供してくれるとありがたい
院内の換気について
- 全館に空気清浄機を配備する
- オゾン空気清浄機がある
口腔外バキュームの配備について
- ユニット1台ごとに口腔外バキュームがあること
- 超音波やタービンを使うたびに口腔外バキュームをしっかり使用すること
その他
- クリーンスタッフを置くこと
- ユニット同士の間隔が十分に空いている
- 患者ごとの念入りなユニット清掃
- 清潔域、不潔域がきちんと分けられている
- 口腔外科のように滅菌がしっかりされていたらすごい
- 患者に手洗い・うがい・手指消毒を徹底してもらうこと。実習先でやっていて参考にしたいと思った
まとめ
臨床実習先で実際の感染対策方法を見て、感心した方も、逆に不安を感じた方もいるのではないでしょうか。やはり医療現場では、スタッフも患者さんも安心して治療に専念できることが大切ですよね。医院選びをするうえでは、その医院がどんな対策を講じているかもぜひチェックしてみてください。
クオキャリアのWebサイトでは、医院情報のところに「感染症対策」「滅菌方法」の欄があり、導入設備などハード面の対策方法がひと目でわかります。ただ、ディスポ製品の交換頻度や対策の徹底度合い、またスタッフの意識などのソフト面は実際に足を運んでみなければわかりません。ぜひ見学に行って、自分の目で確かめてみましょう。