働き始めて気づいた どんなDHになりたいのかを突き詰める大切さ |私の就活体験談《第一志望に選考落ち編》

臨床実習に国試対策、アルバイトと、就活以外にも歯科衛生士学生はやることが盛りだくさん!
何からどう始めたらいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
今回は夏休み前から就職活動をスタートし、10月に面接を受けたものの選考に落ちてしまった歯科衛生士さんにインタビュー。

今振り返ってどうすればよかったのかや忙しい学生生活の中でもやっておいたほうがいいことなどを聞いてみました。
先輩の体験談を参考に、あなたにピッタリの医院を見つけてくださいね。

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先輩歯科衛生士のプロフィール

Sさん

2024年卒(DH1年目)・22歳

就活データ

  • 就活を意識し始めた時期:7月
  • 最初に見学した時期:8月
  • 見学した医院数:5件
  • 内定時期:12月

夏休み前から就職活動をスタート。順調に進めていたはずが…

私は就活に対する意識自体は比較的高かったほうで、臨床実習でも、スタッフ同士の人間関係や衛生管理についてチェックして就職先のイメージを膨らませていたほど。就活は年内に終わらせて国試勉強に専念したいと思い、夏休み前の7月から就職先の検討をスタートしました。8月にはさっそく2つの歯科医院を見学しましたが、そのときはピンとくるものがなく一旦保留に。その後、9月に入り3院目の見学をして、「ここだ!」と思ったんです。院内はきれいだし、歯科衛生士の先輩とも院長ともリラックスして話せる時間をつくってもらえたのがうれしくて。「絶対にここで働きたい」と思い、見学後すぐに面接をお願いしたいと伝えました。

面接を受けたのは10月上旬のこと。和やかな雰囲気だったこともあり、志望動機や長所・短所など、聞かれたことにしっかりと答えられた実感がありました。なのに、2週間後にもらったメールを見たら、なんと不合格。まさか落ちるとは想定していなかったので、頭が真っ白になりましたね。学校の先生が「歯科医院はいっぱいあるし、歯科衛生士は必要とされている職業だけど、落とすところは落とすよ」と言っていたことを、遅ればせながら思い出しました…。

今振り返る面接で落ちた理由

今、面接を振り返ると、事前に準備してきた質問には答えられたものの、「ここで働いてどんな歯科衛生士になりたいですか」といった問いに対応できていなかったことが原因の一つかもしれません。臨床実習でも医院見学のときにも、施設・設備・人間関係は見ていましたが、肝心の〝自分は〟ここでどんな仕事をしたいのか、歯科衛生士としてどうなりたいのか、という視点で考えていなかったため、答えることができなかったんです。

その後もなかなか結果が出ないまま、気づけば12月に。「どうしても年内に決めたい」という気持ちで焦りや不安が大きくなり、しんどかったですね。最終的には8月に見学した医院へ面接を申し込み、なんとか年内に内定をいただきました。

自分の「軸」を見つけるためにやるべきこと

ただ現在の職場は、審美治療やマウスピース矯正が中心。一般の診療補助やメンテナンスをする機会がほとんどなく、学校で学んできたことを活かしきれていないと感じています。実際に仕事をして初めて、「私は歯科衛生士という資格を活かして、治療のサポートや口腔ケア、アドバイスをしたいんだ」という自分の気持ちに気づいたんです。そのためには就活の段階で、自分がどんなふうに働いてどんな歯科衛生士になりたいのかを考え、「それが叶う医院か」という視点で選べばよかったと痛感しています。

でも、なにかと忙しい学生生活の中で、将来像を描いたり自己分析をしたりするのって結構難しいこと。今、当時の自分にアドバイスするなら「歯科衛生士の先輩にもっと話を聞いて」と伝えたいです。先輩に、実際の仕事内容やその先のキャリアについて聞いてみて、自分がそこで働けるのか・働きたいのかを想像してみる。その試行錯誤が必要だったと思います。

焦って就活を終わらせたことは後悔していますが、働き始めてから本当に自分がやりたいことに気づくことができました。歯科衛生士としてのキャリアはまだ始まったばかり。これから理想の歯科衛生士を目指して、努力を重ねていきたいです。

*こちらは、2024年9月発行「就活BOOKクオキャリア秋号」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は取材時のものとなります。


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