
ヒトと全然違う!動物たちの歯事情 他|歯科衛生士のみんなは知ってる?歯科トリビア
世の中には歯や口にまつわる小話がたくさん!
歯科衛生士の皆さんが知っていると患者さんとの話も弾むかも!? な雑学を紹介します。
目次
ヒトと全然違う!動物たちの歯事情
食べるために歯が必要なのは動物も同じ。生き延びるために独自の進化をとげたり、人間のように歯周病に悩まされたりする動物もいます。
サメの歯は使い捨て
歯の裏側に予備の歯がずらっと待機していて、折れるとすぐに生え変わります。獲物を捕らえるために、歯を常に鋭くしておく必要があるからです。新しい歯が生えるなんてうらやましいですが、歯に根がなく人間のように食感を楽しむことはできません。
ウサギの歯は一生伸びる!
ウサギの歯は一生涯伸び続けます。野生のウサギは植物をすりつぶすため歯が適度に摩耗し、ちょうどいい長さをキープできます。ところが飼育下だとバランスが崩れて伸びすぎてしまうことも。そんなときは獣医が歯を削り、咬み合わせを調整するそうです。
虫歯にはなりにくいけど…
犬は滅多に虫歯にならないと言われていますが、その反面、歯石がたまりやすく、歯周病のリスクが高い動物。症状が進行すると人間と同じく歯が抜けたり病気になってしまうため、犬用歯ブラシで毎日ケアをするのが大切です。
スポーツ選手は歯が命!
トップアスリートが集まる国立スポーツ科学センター(JISS)では、メディカルチェックで、歯科検診が義務づけられています。スポーツとは直接関係がなさそうですが、しっかり歯を食いしばれればより強い力が出ますし、もし本番前に虫歯が痛んだりしたら競技に集中できないと考えると納得できますね。口の健康が及ぼす影響はあなどれません。
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歯に“米”があるワケ
「米を噛むから歯と書く」というのは俗説。歯が並ぶ様子を表現した象形文字が由来です。また、「齢」という字に歯偏が使われている理由は、赤ちゃんに乳歯が生え、生え変わりの時期を迎え、高齢になると歯が抜けたりと、成長や加齢と歯が深く関係しているから。昔の人も、口と体の関係を見抜いていたのですね。
*こちらは、2019年6月発行「わかる!はじめての予防歯科」掲載記事を再編集したものです。掲載情報は当時のものとなります。