
6年生50人に聞いた! 第118回歯科医師国試の振り返り
会員限定先日合格発表を迎えた第118回歯科医師国家試験。
改めて、受験した6年生に今回の試験を振り返ってもらいました!
来年以降に受験する皆さんは、ぜひ参考にしてください。
Q1. 国家試験の率直な感想を教えてください。
●本当にやばかったです!! A問題からメンタル潰しにきました。全く見たことない問題が必修問題で出てきて、冷や汗が止まりませんでした。相変わらず、東京歯科大学や国立の人たちは余裕そうだったので、自分の大学みたいにレベルの低い私立大学泣かせの問題だったと思います(日本大学松戸)
●難易度は過去問と変わらないが、選択肢が絞りづらい問題があった。本番は模試とは違い、緊張して記憶が飛んでしまう(九州歯科大学)
●昨年と比べるとやや難しくなったと思います。生理学や理工学は模試や授業でも触れたことない知識を問われる問題ばかりで苦労しました。矯正学も今までの国試とは少し違う毛色の問題になったなと感じました(愛知学院大学)
●A問題→知ってることばかりでうれしい/B問題→Aよりちょっと難しい、まずいかな、、/C問題→Bよりはまだマシ?これはいけるか?/D問題→絶望 こんな感じで最後の最後にメンタルがズタボロになりました(長崎大学)
●試験の傾向としては一般問題は細かい知識を問う問題が多く、臨床知識問題はよく問題文を読まないといけない問題が多かった印象です(大阪歯科大学)
●今年の問題は、複雑性が増したなと思います。一辺倒な答えになりがちな問題のイレギュラー化、そして視覚的な問題が増えたなと思います(岩手医科大学)
Q2. 国家試験対策で使ってよかったと思う教材は何ですか?
●Dr.加藤の衛生。すごくまとまっていて確認には一番向いていました(日本歯科大学)
●普段使っている教科書、参考書。試験は基本事項からほとんど出てくる(九州歯科大学)
●医歯薬出版のぺリオの教科書は、術式がちゃんとイラストや写真で載っているのでよく見ておいた方がいいと思います!(日本大学)
●DESのドクター中本の映像授業です。詳しすぎる内容でここまで押さえておく必要はあるのかと思いましたが、国試では結構出ていました(愛知学院大学)
●CBT PASSのガイド編です。わかりやすくまとまっていたので、何度も見返して、必要なものはメモをつけ足して使っていました(東北大学)
●パーフェクトマスターです。過不足ない説明と豊富な写真やイラストで理解が深まりました。6年生の夏から使い始めましたが、低学年から使えばよかったと後悔しました(北海道大学)
●口腔外科アトラス。写真つきでさまざまな症例が載っているので、病理の画像問題はすぐにわかった(東京科学大学)
●麻布から出ているニューテキストがよくまとまっていて、勉強していてよかったと思った。また模試は傾向を考えて作ってくれているため、模試の復習も勉強になった(大阪大学)
Q3. 学校の先生や先輩、予備校の先生などから聞いておいてよかったアドバイスを教えてください。
●試験当日は靴を脱げない、鉛筆以外使用不可など、当日言われたら動揺することを先に教えてもらったこと(徳島大学)
●1日目の夜は必修でまだ出題されてない部分を復習すること。自分も実践したところA、B問題にくらべC、D問題の方が点数を取れた(九州大学)
●「よくわからない選択肢は選ばない」と教えてもらってよかったです(日本歯科大学)
●「難しいと感じる問題はみんな難しいと思っている」「この会場にいる受験生の多数派が選ぶ選択肢はなにか考えて」予備校の先生のお言葉ですが、試験中も意識しました(長崎大学)
●ある先生がおっしゃっていた「過去問が大事、基本が大事」という言葉はずっとぶれずに意識していました。過去問を正答できるだけでなく、考え方や周辺知識の解像度をどれだけ上げられるかが問われている試験だと感じました(北海道大学)
Q4. 後輩の皆さんへアドバイスを!
●模試の点数はあてにならないから、過去問が解けて満足するのではなく、その周辺知識もくまなく勉強しましょう(大阪大学)
●過去問は早いうちに1周しておいた方がいいです。自分はそこで時間がかかって焦ることになりました(東北大学)
●予備校の授業はちゃんと聞いといた方がいいと思います! 当たった問題が多かったです!! 国試前日は自分でも驚くほど緊張しすぎて眠れなかったので、寝る時間を習慣づけておいた方がいいです!(日本大学)
●国家試験の勉強を一人ですると途中で病んでしまったり、やる気をなくすと思うので、誰か仲良い子と勉強する時間を1日30分でも設けるといいと思います(広島大学)
●油断すると地獄を見ます。たった1年です。5年生の人は今すぐに対策を始めて、6年生は就活と国試対策だけに集中してください。間違っても6年生で遊んだりせず、院内実習は合格できる最低限までサボってひたすら勉強してください(日本大学松戸)
●自分が今までしてきた勉強時間をアプリに記録していたので、それをみて鼓舞していました。こんなにがんばった自分がわからない問題は絶対に削除になると信じて臨みましょう!(東京科学大学)