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【講座7】小児の定型発達と原始反射 国試&CBT

【講座7】小児の定型発達と原始反射

“歯科医師国家試験”ラストスパート直前講座 #7

歯科医師国家試験まであと少し! 国立、私立、現役、既卒…、どんな立場の受験生も緊張していると思います。この連載では国家試験まで、大学在学中から国試勉強会を主催し予備校の受験対策研究にも協力した渡部先生に、受験直前期の勉強内容について教えてもらいます。

国試直前まで毎週更新していきますので、この連載で受験勉強のラストスパートをかけてください!

著者
渡部準也(わたなべじゅんや)

2021年、東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業し歯科医師免許取得。卒業時には長尾学術奨励賞(首席卒業)を受賞。同大学病院で臨床研修を行ったのち、2022年より同大学大学院へ進学し免疫をテーマに研究を行っている。学部在学中から同級生に対し、CBT/国家試験対策を行うなど、歯学教育に強く関心をもち、時期を同じくして他大学で試験対策研究を行っていた歯科国試塾ブループリント講師陣と意気投合し協力する。

今回は小児の発育に関連して、「定型発達」と「原始反射」についてのまとめです。

必修範囲において、小児の定型発達は、比較的よく出題されています。しかし、教科書等の図表では量が多くどこまで覚えれば良いのか、判断に迷う受験生も多いのではないでしょうか。小児の定型発達について暗記しなければならない必要十分な事項について、現役受験生の際に作成したまとめをもとにアップデートしていますので、ぜひ確認してみてください。

原始反射については国家試験で聞かれやすい、哺乳に関連する反射と、消失時期の早い反射・遅い反射についてまとめています。

小児の定型発達

小児の定型発達では、運動、言語、情動の3つを理解する必要があります。空欄のまとめ表も利用して自身の理解を確かめてみましょう。

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情動の発達

情動の発達については、Bridgesによる情動の発達の図を理解していることが必要です。その中でも主要なものを表にまとめました。歯科医師国家試験では、情動の発達(分化時期)と対応する時期について正しく暗記していなければ解答できない問題が出題されていますので、この表にあるものは時期と併せて確実に覚えるようにしましょう。

私は「後悔 度胸 愛 嫉妬 視覚聴覚 喜んで 自我が芽生えて 恐怖想像」のように頭文字や言葉を組み合わせて、繰り返し唱えて暗記しました(後→興奮、悔→快・不快、度→怒り、胸→恐怖、愛→愛情、嫉妬、視覚聴覚→視覚聴覚的な恐れ、喜んで→喜び、自我が芽生えて→自我の芽生え、恐怖想像→想像上のものに対する恐れ)

5歳になると、羨望、不満足、羞恥といった大人のもつような複雑な情動が完成します。心配、羞恥、不満足、失望、羨望、希望のように多くの情動が分化し暗記量が多くなるので、それまでの時期で分化する情動をしっかりと記憶し、消去法的に理解すると良いでしょう。

運動機能の発達

運動機能の発達については、粗大運動と微細運動に関する表、DENVER式、遠城寺式など教科書に複数の記載があります。

112回C14 のように、近年の歯科医師国家試験の問題では、「DENVER式発達スクリーニングにおいて75%から90%の小児ができるようになる時期」が聞かれています。今後の国家試験の出題に対応するためには、DENVER式の数値で記憶しておくのが良いと考えられます。

表では代表的な運動、また過去に出題があった運動を中心にDENVERⅡ記録表に則って記載しています。運動機能については覚えなければならない量がどうしても多くなってしまいますが、小児の発達の経過を具体的にイメージしながら覚えるようにしてください。

言語の発達

言語の発達に関しては覚えなければならない量は少ないといえます。1歳までで喃語、1歳で1語文、2歳ごろに2語文、5歳で構音機能が完成など重要なところを覚えておきましょう。言語に関してもDENVER式の年齢を付記しておきました。

原始反射

原始反射は、「哺乳に関わる原始反射について(105回A16、98回A42)」と、「長く残存する原始反射について(106回C12)」が、過去の国家試験で出題されました。逆に早期に消失する原始反射も合わせて覚えておきましょう。

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哺乳と関連する原始反射

哺乳に関連する原始反射は、哺乳反射とも呼ばれます。「探索反射」、「口唇反射」、「吸啜反射」、「舌挺出反射」、「咬反射」を覚えておきましょう。

哺乳反射はいずれも生後4,5か月ごろから消失が始まります。反射が消失することで、能動的に食事をとる準備が整い始めます。原始反射の喪失時期とともに、生後5,6か月が離乳開始の目安であることも覚えておきましょう。

特に口に入った異物を外に出すための反射である舌挺出反射が消失すると、口にスプーンを入れることも可能になり、離乳開始の目安として用いられています。

早期に消失する/晩期まで残存する原始反射

まとめの表では、早期に消失するものも晩期まで残存するものも、それぞれ上位から3つまとめています。名前からどのような反射であるかイメージしやすいものが多いと思います。そこで、名前からはどのような反射かわかりにくいものについて補足します。

緊張性迷路反射は頸の支えがなくなると、頭が倒れている方向に体を曲げる反射です。頭が前方に倒れているとき、背を丸めるように体を屈曲します。頭が後方に倒れているときは弓なりに背中を反らします。

Babinski反射は、かかとから足の指にかけて足の裏をこすった際に親指が反り、残りの指が外側を向く反射です。

【今回のまとめ】

〇小児の定型発達について、運動、言語、情動を押さえよう。
〇運動と情動は年齢と併せて具体的に覚えましょう!
〇原始反射については、哺乳と関連する反射と消失時期の早い反射・遅い反射を確認しよう。

歯科国試塾ブループリント

執筆協力

歯科国試塾ブループリント

2021年3月創業の新進気鋭の歯科医師国家試験向け予備校。個人個人に合った教え方、無駄なことを教えない徹底した効率主義、SNSによるいつでも質問可能なサポート体制で、進級や多浪生の国試合格を実現している。歯科医師国家試験の他、歯科衛生士/歯科技工士国家試験、歯学部編入試験、大学院入試など幅広いニーズに対応した個別指導を展開する。

2021年3月創業の新進気鋭の歯科医師国家試験向け予備校。個人個人に合った教え方、無駄なことを教えない徹底した効率主義、SNSによるいつでも質問可能なサポート体制で、進級や多浪生の国試合格を実現している。歯科医師国家試験の他、歯科衛生士/歯科技工士国家試験、歯学部編入試験、大学院入試など幅広いニーズに対応した個別指導を展開する。

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