人生のさらなる充実を求め、「よりワクワクする」方を選ぶ

当法人の理事長は、学生時代の先輩。開業後は訪問をメインとする診療に取り組んでいると聞き、私も「将来はぜひご一緒したい」とお伝えしていました。もともと人の役に立てる存在になりたいという想いから歯科医師を志したので、日々の生活から人生の最期まで寄り添うことのできる訪問診療にぜひ私も携わりたいと考えたんです。

大学卒業後は「将来訪問診療に携わるためにも、まずは一人の医療者として、全身にかかわる疾患や薬などの知識、急性期患者さんの治療技術などをしっかり学びたい」と考え、総合病院の口腔外科で研修。そこでは３次救急に対応していたので、急病や外傷の患者さんも多く診ることができました。当時はとてもハードな毎日でしたが、そのとき培ったことが現在の訪問診療で役立っていると感じることも多くて。慢性疾患を治療している患者さんを診る際に気をつけるべきポイントを的確に判断できたりすると、「大変だったけど頑張ってよかったな」と心から思います。

歯科医師3年目を迎えた春に当法人に入職し、現在は岐阜院の分院長を任されています。とはいえ、今でも学ぶことはたくさん。やはり訪問診療は一筋縄ではいかず、どうすれば口を開けてもらえるのか悩むときもあります。でもありがたいことに、当院の歯科衛生士やコーディネーター、事務スタッフはベテランぞろい。みんなの知見を借りながら、一人ひとりの患者さんに最適な治療を探っています。

総合病院の口腔外科を出て分院長になり、訪問歯科に携わる。一般的に見れば、私の経歴は異色なのかもしれません。でも、この道を歩んできたのは、いつでも「ワクワクするかどうか」を基準に考えてきたから。もちろん、進んだ先で大変な思いをすることもありますが、それ以上に「楽しい！」と思えるんです。これからも自分の気持ちに正直に、充実した歯科医師人生を追求していきたいです。