自分の夢と、求められていることが一致したとき、道が拓ける

私が当法人の梅田院を任せてもらうようになったのは、入職2年目のとき。1年目は勤務医として治療をメインに行っていたのですが、働くなかでだんだん現場の課題が見えてくるようになったんです。「もっとスタッフと一緒に医院をつくっていきたい、みんなが働きやすい仕組みを整えたい」と思い、それを理事長に伝えたところ「じゃあ自分でやってみなさい」と言ってもらえて。それから財務管理やマネジメントの仕事を徐々に始め、翌年からは分院長として本格的に医院の経営を担当するようになりました。

スタッフにいつも言っているのは「相手を想いやる気持ちを大切にしよう」ということ。患者様にはもちろん、一緒に働く仲間同士でも感謝と敬意を伝え合っているので、院内は常にポジティブな雰囲気に満ちています。私はこれまで2度産休を取得していますが、私が不在でもしっかりと医院を続けられているのは、信頼できるスタッフのおかげ。自分一人で診られる患者様の数には限りがありますが、スタッフ教育を通して医院全体の質を高めていけば、より多くの患者様の笑顔につなげられるんだと実感しています。今回、法人として初めて東京に進出することになったときも、スタッフ全員が「やりましょう！」と言ってくれて本当に心強かったですね。

何かを選択するにあたって大切にしているのは「自分の意思だけでなく、周りに何を求められているかを考えること」です。分院長就任も東京進出も患者様やスタッフを第一に考えた結果のことなので迷いはありませんでしたし、今考えても道ひとつだったと感じています。今後は女性歯科医師として働き方改革を推進することが目標。子どもがいても歯科医師としてのキャリアを両立できるということを自ら体現し、子育てしている後輩やスタッフに勇気を与えられるような存在を目指したいです。