自分の心も、相手の心も 何より大切に考える

経営する歯科医院で楽しそうに働く父の姿を見て、私もこの道を目指すようになりました。臨床研修を終えた後は他院で5年間勤務し、実家である当院に入職。そのとき気づいたのは、父はとても技術の高い歯科医師だったということです。そして何より、患者様やスタッフの心に寄り添い、一人ひとりと丁寧なコミュニケーションを取っているのを見て、私自身の考え方も大きく変化しました。

現在、医院を継いで3年目になりますが、父に倣って「心」を大切にした医院経営を心掛けています。例えば、スタッフに何か嫌な出来事があって前向きになれないときは、無理にカウンセリングや治療説明などの患者様対応には入らなくていいと伝えています。スタッフ本人が笑顔になれないならば、患者様も笑顔にできないと考えているからです。当院では後ろ向きな姿勢で働くことを良しとしていません。常に相手の幸せを考える「GIVER」としてスタッフや患者様と関わってほしいと考えています。自分や家族、周りのスタッフなど身近な人から満たしていけば、必ず患者様も満足させることができると思うんです。こうした姿勢でいることで、当院には笑顔で通院される患者様が多いように感じます。これまでトラブルやクレームもあまりありません。患者様とのコミュニケーションに重きを置き、心から納得してもらった上で処置を行うので、大きな治療に踏み切るときも安心して任せていただけます。

当院があるのは人口4万人ほどの小さな地域。ですが、より多くの患者様に健康と笑顔を提供するべく、今後はさらに医院を拡大していく予定です。そのためにも、歯科医師の教育に力を入れ、私がこれまで培ってきた口腔外科・小児・予防の知識や技術、そして何より利他の心を次世代に受け継ぐことが必要だと思っています。同じ想いを持つ仲間と共に、これからの当院をつくっていけたら嬉しく思います。