治療の正解は ひとつじゃないと気づいた

研修後は一般歯科に入職し、保険診療をメインに担当していました。多くの患者さんが訪れる医院だったので、「とにかく経験を積みたい、できることを増やしたい」という想いから週6日勤務に。さらに休みの日も勉強時間にあて、ひたすらスキルアップに励んでいました。でも歯科医師になって数年がたち、結婚や出産を経験した友人の姿を見たとき、もう少し自分のために時間をつくってもいいんじゃないかと思うようになったんです。そこで転職先を探し、出会ったのが当院でした。当院の経営理念は「プライベートの充実」。週4日は17時には診療が終わり、休みもしっかり取れるなど無理なく働ける体制が整っているので、ここでなら自分の経験を生かしながらのびのび診療できると感じました。今は、仕事終わりに友人と遊んだり、買い物をしたりとプライベートの時間を存分に楽しんでいます。

当院に入職する前は「症状を治療する」ことのみにフォーカスをあて、自分の考える正しい治療を提供しようとしていました。でも会社員からご年配の方まで幅広い患者さんが通う当院では「一回の通院で治療が終わるようにしたい」「こまめに通ってでも一回の治療時間を短くしてほしい」など受ける要望もさまざま。一人ひとりのご意向に沿った対応をする中で、患者さんそれぞれにベストな治療があり、正解はひとつではないのだと痛感しました。そのため、今はカウンセリングと治療計画に割く時間をしっかり確保するようにしています。患者さんの顔が曇っていたら「何かありましたか？」と声を掛け、じっくりお話を聞く。理事長やほかの歯科医師とも相談しながら、より良い治療は何かを考えたうえで治療計画を提案する。今後もそうやって密なコミュニケーションを取り、その方にとって一番の幸せを追求していきたいと思います。